jeyseni's diary

「ジェイセニ」と呼んでください。批判ではなく提案をするのが生き甲斐です。

結婚の意義と新しい皇室へのチャンスを考える

秋篠宮眞子さまの結婚について,筆者としてコメントをしてみたい。

 まず,現在29歳になられた眞子内親王だが,結婚する主体的な理由がわからない。2017年5月に小室圭氏との婚約準備が発表された。4年前なので内親王が25歳のことになる。2010年4月に国際基督教大(ICU)に18歳で入学,2014年3月に22歳で卒業された。そしてイギリスで学位を取られたあと,2016年9月からICU大学院に在学中である。小室氏との出会いはICU在学中で同級生。ということは20歳前後に出会い,25歳で婚約を前提とするところまでお付き合いが進んだことになる。かれこれ10年の付き合いということになる。

 結婚について,皇室ではどのように考えられているのかは,一般の世界とは違うのかもしれない。女性皇族にとって,一般人との結婚は皇室から外に出て一般人になることを意味する。男性皇族にとっての結婚は,皇室の継承だが,女性皇族にとっての結婚は皇室を出ることである。家庭に入るとすると,家事,育児を中心的に引き受けることになる。ダブルインカムになるなら,自分の資格や職業を確定する必要があるし,パートナーにも十分な収入の確保が必要だろう。

 小室氏には,残念ながら眞子さまを受け入れられる器がないように思う。結婚生活は長いのである。育った環境,価値観,家族構成など,決して同じではなく,考え方も受け取り方も常に違う。人として向き合っていても,常にその調整をして家庭を築いていくのが結婚であると思っている。お互いの価値観の調整だけでも大変だが,そのバックグラウンドにある家庭環境まで含めて調整するのはさらに大変である。

 一般の結婚は,身辺調査が行われ,少しでも疑問点のない状況を作るものである。また途中で不都合な点が見つかれば,婚約解消,離婚などの要件となりうる。

 今回の眞子さまと小室氏の婚約について,小室家における金銭問題が浮き彫りになっている。一般的に言えば,「少なからずある疑問点」の一つである。よほどのことがない限り,解消の要件になりうる。秋篠宮親王が気にされるのも当然である。

 一般の場合,疑問点の残る結婚を強行する場合,親子の縁を切ることまで考えられる。それでも戸籍上のつながりは残る。有名人の場合,身を潜めて表舞台にまったく出ないようにすることで密かに生きる道を選ぶ場合もある。皇室の場合,これはどこまで可能なのだろうか。

 親は,子供には苦労のない人生を送ってほしいと願うものである。しかし結婚は,子供が親から独立するための儀式である。実際,筆者が独立し,結婚するに当たっては,親からの独立を宣言した。サポートを受けないだけの自信があった。収入も,キャリアも,自信があった。もちろん,何も疑問点のない結婚だった。

 小室氏と眞子さまが結婚に進まれる場合,これは個人としての自由である。親の金銭問題を持ち込むことは許されない。まして皇室とのつながりがあり,表立って行動することは許されない。

 眞子さまは,皇室の一員であることをどう考えておられるのだろうか。その重荷から逃れたいのであれば,皇室と決別し,身を潜めて一生を終わる覚悟が必要だと考える。

 しかし,これだけ世間を騒がせた責任も,取るべきだと思う。人生をもう一度やり直すつもりで,もっと世の中についての見識を深め,令和の女性の代表として,結婚にこだわらない女性の生きる道を示していただくのが,務めではないかと思うのである。皇室という重荷をバネに,ただでさえ男性皇族優先の皇室において,男女平等社会の実現のために目覚めていただきたいと願うものである。皇室の改善は,こういうことをもってでもしなければならないと考える。

 これは,令和天皇の子女である愛子さまにも言えることである。女性皇族には皇室継承権がないと無条件に受け入れるのではなく,自らがそれにふさわしい皇族となって,名乗りを上げられるよう,自分を磨き励まれることを期待したい。