jeyseni's diary

「ジェイセニ」と呼んでください。批判ではなく提案をするのが生き甲斐です。

アルコール提供なしの飲食店経営は厳しいことは理解できるが

外アルコール,外カラオケの「禁止」と「飲食行動法」の時限立法を - jeyseni's diary (hatenablog.com) 2021/4/16 と提案してきた。3回目の緊急事態宣言の現在,飲食店でのアルコール提供の停止が進んだ一方で,「路上飲み」という抜け道を日本人は作ってしまった。飲食店でのアルコール提供停止に加えて,コンビニや自動販売機でのアルコール販売を停止することを提案しているが,それでもどこかから持ち込む抜け道をまた考えるのかもしれない。

 そんなに「外アルコール」が魅力なのだろうか。

 外アルコールの魅力は,2人以上でおしゃべりしながら飲めることである。友人,同僚はまだしも,取引先とのコミュニケーションのための会食,飲食,飲酒は,人付き合いにとって欠かせないものである。「それでも,今,新型コロナウイルスの感染拡大を抑えるためには,アルコール会食をやめてください」というのが,絶対的な必要条件だと思うのである。許されるのは基本は家族だけだろう。これは1回目の緊急事態宣言でかなりの効果をもたらした方法であり,唯一,不特定多数への感染拡大を防ぐ方法として,認知されたことだと思っている。閉め切った部屋で大声で歌うカラオケも,家族以外は感染拡大の原因となりえる。このルールが守れない客側の理由は,他人とアルコール飲食すると楽しいからである。

 一方,飲食店側からすると,アルコール提供は利益を生むメニューなので,出さなければ売上が上がらない,という仕組みになっている。たとえば,コーヒーは原価30円ぐらい,アルコールは60~100円ぐらい,そして料理は300円ぐらいは最低必要になる。するとコーヒーを300円で売れば原価率10%,アルコールを1000円で出せば原価率10~20%と儲かる仕組みになっている。これに対して料理は1000円で出したとしても原価率30%。極めて利益が薄い。お酒をどんどん飲んでくれると,儲かる仕組みになっている。

 料理は店内で提供する場合は,雰囲気やサービスも含めての価格設定ができるが,テイクアウトや配達では料理の味だけでの勝負になる。食器のコストがかかる割に雰囲気を出すことが難しくなり,割り引いた価格でしか売れない。料理だけで勝負することを求めても,なかなか厳しいものがあるようである。

 筆者はもう10年以上も弁当派で,外食は付き合いだけだった。今はその付き合いもなく,テレワークであることも手伝って,この1年半の外食は,ラーメン店1回,家族の焼肉店1回しかしていない。不都合も感じないし,家飲みのメリット(安い,安心,安全)を大いに享受しているので,外飲みの必要性をあまり感じない。zoom飲み会も結構盛り上がると思う。

 しかし,若い人はときに羽目を外してしまうようである。我が家でも,家族の1人が外飲みして帰宅するという事態が起きてしまった。詳細は不明だが,アルコール飲食でマスクなしで楽しいかといえば楽しくないだろうから,マスクなしになっていたのではないかと想像される。本人も意識していたはずだが,どこかで気が緩んだようである。

 本人が感染を受けた可能性を否定できないので,家庭内感染を防ぐために,家庭内でのマスク着用,自部屋への自主隔離,強制換気,14日間の経過観察を言い渡した。正直,自分が感染リスクに遭遇した際には同様の自主対策を続け,結果として感染していなかったから良かったが,家族からの感染リスクがこれほど近くにやってきたのは初めてかもしれない。本人が感染を受けていないこと,また家庭内クラスターを起こさないことを祈るばかりである。

 あらためて,外でのアルコール飲食は極めて感染リスクが高い行為であることを,やはり認識してほしいと思う。良心と理知にかかっていると思うのである。