2021/10/1に，長かった4回目のCOVID-19緊急事態宣言・重点措置が全面解除になった。よく分からないのが，全面解除になったのに「段階的に緩和」するという各県や政府のアナウンスである。なぜ段階的なのかがよく分からないのである。
残念ながら，飲食店の営業への規制は続く。酒の提供は解禁されたが，20時まで。営業時間も21時までである。これは「全面解除」ではない。「制限緩和」あるいは「一部解除」と宣言すべきではないか。一般の人も，全面解除と宣言されたなら，普通生活に戻ろうとする人が1/3は現れてしまうだろう。
残りの2/3は，たとえばまだワクチンをしていない，という理由で自粛を続けるだろうが，マスクなしでアルコール摂取し，大声でしゃべる，という最強の感染パターンがまた復活する可能性は否定できない。
今日ですでに前週日での感染確認者減が約40日続いている。病床逼迫率も30％ぐらいに下がっている。
しかし，筆者が懸念しているのは，一日の死亡者数が東京で毎日10人以上，全国でも40人以上出続けていること，そして自宅療養者が東京で1000人をくだらないことである。
さて，10/1に緊急事態宣言宣言の全面解除宣言とともに，飲食店でのアルコール提供が始まった。アルコール摂取者には常識が通用しない。営業時間を超えて飲み続ける，また店外でも飲み続ける，マスクはしない，大声で無制限にしゃべる，帰りの電車の中でも羽目を外す，といった行動がまた繰り返されるだろう。
ワクチン摂取は60％になったとしても，最初の接種者の抗体数が十分でなくなりつつあることが報告されている。特に，毎日のようにCOVID-19感染者に接する医療関係者での再感染が増えている。
筆者の予想では，感染確認者数は10月15日に増加に転じると見ている。たぶん，第5波のような最悪のパターンではなく，全国で年末年始の5000人になると予想してみた。
これにより，10月末に再度第5回目の緊急事態宣言に入ると予想する。
