jeyseni's diary

「ジェイセニ」と呼んでください。批判ではなく提案をするのが生き甲斐です。

困るからといって「やらない」と,いつまで経っても終わらない

小池東京都知事が,コンビニでの酒類販売の自粛の協力を求める考えを示唆したとか,それを東京都の担当者が否定したとか,「それはムリ」と発言した著名なコメンテーターがいたとか,「小学校の風紀委員レベルの思いつき」とコメントした著名な脳科学者がいたとか,混沌としているようである。

 筆者は小池知事の提案に賛成である。というか,はるか以前から提案し続けている。「アルコール」+「会話」+「会食」をストップ! - jeyseni's diary (hatenablog.com) 2020/12/27 ですでに提案している。直近では,さらに具体的に 外アルコール,外カラオケの「禁止」と「飲食行動法」の時限立法を - jeyseni's diary (hatenablog.com) 2021/4/16 と提案している。さらに第三波の頭では,「アルコール禁止」「料理だけで勝負」の提案 - jeyseni's diary (hatenablog.com) 2020/11/12 と提案している。

 要は,「お酒を飲むなら家で飲め」ということである。飲食店でもアルコールは提供しない代わりに,営業時間の制限はしないということである。

 アルコール摂取による高歌放吟で,マスクなし,大声での接近した会話が生まれる。屋外であっても感染拡大リスクが高まる。飲食店も含めて家以外で飲まないようにすれば,家以外で人が集まることもマスクなしで会話することもなくなる。

 飲食店に「アルコール提供停止」も「時短」も両方やれ,というのは酷であり,意味がない。飲食店が「時短」しても,路上飲みで同じ状況ができあがる。だから,一斉にアルコールの供給をやめることを提案しているのである。

 筆者はzoom会議は苦手だが,zoom飲み会は意外に楽しいと思っている。マスクもパーティションも不要で感染拡大リスクもなく,酔ってもすぐに寝られるし,なんと言っても懐にやさしい。自分の好きなお酒を好きなだけ持ち込める。生ビールが飲みたければ,生ビールサーバーのサブスクリプションも始まっている。蓋を開ければ泡がモコモコと立ち上がるビール缶も登場した。居酒屋や飲食店のような豪華な料理は出ないが,zoom飲み会の日程が決まっていればあらかじめ取り寄せることも,出前を取ることもできる。結構楽しいと思うのだが。正直,あのアクリル板を前にすると,楽しさも半減してしまうが,zoom飲み会だとマスクなしで自由に大声で話ができる。これで十分な気がする。

 もう一つ,筆者が提案している首都圏や大阪圏などへ他県から乗り入れる通勤路線の運行停止による人流抑制も,これも実は暴言に近い対策だが,ロックダウンに匹敵するかなり効果的な方法だと思っている 「緊急事態」感がまるで感じられない。公共交通を止め,クルマのナンバー規制で警察によって人流を止めよ - jeyseni's diary (hatenablog.com) 2021/4/26。

 多くの人が困るのはわかっている。だったら,真剣にテレワークできる体制をつくるか,公共交通機関以外で移動する手段を考えるか,あるいはオフィスに移動可能な場所で社員が寝泊まりできる場所を確保する,など別の方法を考えればいい。人流は最小限に止められ,業務が止まることはない。

 実際,筆者が関わっていたコールセンターでは,1回目の緊急事態宣言の際,オフィスの近くにホテルを確保し,徒歩圏にないホテルとの間はタクシーで移動する,などの対策が実施された。超大型台風が接近した際も,同様の対策が実施された。物理的に公共交通が遮断された場合でも,業務を遂行するための手段である。ここまで危機管理がされている企業がどれほどあるだろうか。筆者は非常に感心している。

 デパート同様,公共交通機関が運行を停止すれば,1日数億円の売上減になるかもしれない。デパートには1日20万円の協力金を提示して協力をさせている。公共交通機関にも同様の提案ができない理由はない。しかも,おそらく8割の乗客は定期券所持者である。仮に1ヶ月運行を停止しても,収入はほとんど変わらない。デパートは日銭稼業だが,電鉄会社は日銭稼業ではないからである。

 「県境をまたいでの移動はやめてください」「東京から出ないでください」「東京に来ないでください」などなどお願いされても,電車が動いていれば人は動いてしまう。したがって電車を止めざるをえないのである。

 これまでの対策では,飲食店や観光業など,受け皿側が多大な負担を強いられているが,利用者側(そして無責任なコメンテーターたち)は多少の不便はあっても文句を言うだけである。移動もアルコール摂取も自由な状態では,飲食店側がいくら対策しても効果はない。利用者側を規制する方法を実施しないと,変異型ウイルスになっている今,感染爆発と医療崩壊はあっという間にきてしまう。

 菅首相小池都知事,吉村府知事以下各県知事の皆さん,ぜひここは思い切って「アルコール摂取した人流を止める」方法を実現してほしい。このままでは,本当に医療崩壊を起こしてしまうと考えている。