ファイルメーカーのプラグイン「MBS」が凄いと紹介した 「MBS」というファイルメーカープラグインがとんでもなく多機能な件 - jeyseni's diary (hatenablog.com) 2021/5/20。最初に,欲しいと思っていたQRコードを発生するスクリプトを,同社のWebサーバーの記述を元に実現した。凄いと思った。
実はファイルメーカーでずっと実現したくてできなかったことに「電子メールの受信」がある。電子メールの送信は標準で装備されていたが,受信ができなかった。送受信ができれば,データの管理がしやすくなるのだが,最新バージョンでも実現していない。
そこで,これまでは日本のソフトメーカーによるプラグインを購入して使っているファイルメーカーでメール受信ができる! │ 株式会社ジョイメイト法人事業部 (joy-h.com)。標準のインタフェースが使いにくかったので,自分で使いやすいようにレイアウトを作ったり,メール送信とリンクしたりして,もう10年ほど使っている。動作がやや重たいのと,たまに何らかの例外ファイルがあるのか,エラーが起きることがあるのが欠点だが,よくできたソフトである。サポートも丁寧にしてくれる。
ほかにも,FileMaker ファイルメーカー メール受信くん メール 受信 | インターログ などもある。こちらは企業のメールシステムとしてのインストールと思われる。ちょっと大げさになる。
ひょっとして「MBS」にメール受信の仕組みがあるのではないかと探してみたところ,「Email Client」というのがサンプルとして紹介されていた。「MBS」に定義されている関数やスクリプトの内容が紹介されている Monkeybread Software - MBS FileMaker Plugin: Email Client。さらにこのリンクに,サンプルファイルメーカーファイルがダウンロードできるようになっている。
POP3およびIMAPの両方のメールサーバーに対応しており,サーバーのアドレスとメールアドレス,パスワードを入れるだけで,普通に受信できてしまった。
とりあえず,POP3でポート110のSSL未使用のメールサーバーのメールの取得に成功した。SSL対応のポート995でも接続できるはずなのだが,これはまだ成功していない。
動作的には,メールサーバーにある全メールをダウンロードし,ファイルメーカーデータベース上のレコードと比較して,追加メールをレコードに追加することができる。新規メールだけダウンロードする通常のメーラーよりは,時間がかかるのが欠点だが,エラーは発生していない。意外によくできているように見える。
有償で使っている和製のプラグインで送受信の仕組みをすでに構築しているので,MBSのメールシステムはこのまま実験で終わると思うが,英語が分かる方はMBSでのソリューションが使えると思う。他にも,メール送信のサンプルファイルもある。