一式3万円も…ボランティアグッズが次々と高額転売 (msn.com) 2021/7/14 などのニュースが流れている。そもそもボランティアグッズは転売などをしてはならないというのは当たり前で,そもそもボランティアをする人のする行為とは思えない。すでに選手村などでオリンピックの関連業務は始まっているので,転売した人はボランティアを辞退した人,あるいは当日業務に行かないと決めている人であろう。ならば約束違反ということになる。実際,オリンピック会場で整理などの業務に当たった段階で,こういう人はきちんと仕事をしない。ボランティアを辞退していただいてよかった人であろう。
問題の1つは,転売するサイトが違法と知ってでも載せてしまう運営サイトがあるということである。これは昨年の不織布マスクの買い占めと転売も問題になった。大手通販サイトでも,転売が堂々と行われている。本体価格はそのままで,送料を膨大にしてトータルの価格を上げるという方法がまかり通っているのである。
もう1つは,転売された品を買う人がどのような目的で使うか分からないことである。最悪,犯罪に使われてもおかしくないと考える。
そもそも,これらのボランティアグッズは,実際にボランティア活動をした後に記念として大切に保存するためのものである。ボランティアを辞退した場合は,返却すべきである。それを転売してお金にしようというのは,ボランティアとしてあるまじき行為である。
しかし,転売されたものを購入した人は,ボランティアをするわけではない。もし大会期間中にこのボランティアグッズを着用していれば,会場に潜り込むこともできるかもしれない。
ただ,潜入して試合をタダでみたい,というだけならまだしも,会場に潜入して選手に危害を加えたりモノを盗んだりといった犯罪を起こさないとも限らない。
サイトは早速,購入者を特定し,警察はその行動を観察すべきである。