jeyseni's diary

「ジェイセニ」と呼んでください。批判ではなく提案をするのが生き甲斐です。

POM,酸素濃縮装置も自前準備が必要なのか

「国民感覚」は平均化できない--やるべき時は英断が必要 - jeyseni's diary (hatenablog.com) 2021/8/13 の中で,「自分の身は自分で守る段階」と医療専門家がコメントしたことを記述した。政治にも医療にももう頼れないとすると,あとは自宅療養を前提として,機材を自分で用意するしかないのかもしれない。

 POM(パルスオキシメーター)は,量販店で2000円ぐらいで販売されていた。大手メーカー品は,3万円ぐらいでネット通販で購入できる。まあ正式な医療用を必要とするかどうかの判断は,個人ですればいい。

 POMを用意して,血中酸素飽和度をチェックして,96%以下の中等症になったとして,医療機関や保健所に連絡しても,入院手続きにはならない。93%以下の危険領域に入ったとしても,対応は同じようなものである。救急車が手配されても入院先が決まらずに数時間もたらい回しにされる。それでも入院できればいいが,すでに時間切れになるかもしれない。

 少しでも症状の急激な悪化を防ぐためには,酸素吸入が必要になりそうである。理想的には酸素ボンベだが,定期的にボンベの補給をしてもらう必要がある。果たして,訪問診療で補給が着実に可能なのだろうか。

 テレビを見ていて「酸素濃縮装置」という表現が出てきた。たぶん,原理的には水を電気分解してできた酸素を空気と混ぜて吸引できるようにしたものだと思われる。高齢者向けやスポーツマン向けに市販されていることもわかった。一番安いもので12万円ぐらい。普通の値付けで20万円ぐらいする。

 2020年1月頃,自宅療養を余儀なくされる人が増え,POMも市場から消えた。その後,保健所も数を確保してきているが,この爆発的な患者増加で自宅療養の患者に配布できるのかどうかも分からない。ましてや,酸素吸入ボンベが足りるのか,正直いって不安である。

 災害への対応で,水や食糧の備蓄を進めている人はそれなりにいる。1人あたり毎年1万円ぐらいの水や食糧の備蓄があれば,5日間ぐらいを生き延びることができる。

 しかし,その間,電気,ガス,水は止まってしまう。最も必要な電力を十分に確保するには,発電機が必要だが,これも20万円~40万円ぐらいの投資が必要である。あるいは,EV車を購入する必要がある。

 酸素濃縮装置は,ひょっとしたら今後の高齢世帯にとっては空気清浄機と同じぐらい必要なものなのかもしれないが,なかなか購入というわけにはいかない。

 世界各国が,感染者数が増えている中で日常生活への復権を果たしつつある理由は,①ワクチン接種率の向上,②カクテル抗体療法などの治療法の導入,③国の医療機関をあげての患者への対応体制を確立したことの3点に集約できる。日本でも同様に,この3点に集中して,ワクチンの確保,カクテル抗体の確保,医師会の指示による全医療機関のCOVID-19への対応体制の確立を,2021年8月いっぱいで確立してもらいたい。