jeyseni's diary

「ジェイセニ」と呼んでください。批判ではなく提案をするのが生き甲斐です。

酸素濃縮装置(バチモン?)購入

いよいよ,前期高齢者の仲間入りを1週間後に控えた筆者。街中でときどきカートを引きながら酸素吸入をしている方を見かけても,何かの病後の治療の一環,血中の酸素濃度を維持するためだろう,ぐらいにしか思っていなかった。

 COPDといわれる慢性気管支炎、肺気腫結核の後遺症、間質性肺炎など,関連する病気は意外に多い。歳を取るといろいろな臓器も能力が落ちる。老化によっても酸素吸入が効果があることもあるようだ。

 COVID-19の自宅療養者が一気に増えた2021年8月。この期間で,在宅で亡くなった方が250人を超えている。軽症との判断で自宅療養していた方が数日で重症化し,命を落とすというケースもあった。一人暮らしで重症化して意識がなくなり,連絡も取れない状態で放置されるケースを聞くと,2021年1月の第2波時の自宅待機者の死亡の報道が思い出される。駐車場でもどこでもいいから,空いているスペースに臨時の病棟を1週間で建設して患者を集めて,効率よく経過を見る態勢を取ることを提案した 公立病院に「新型コロナウイルス専用病棟」を10日で作る - jeyseni's diary (hatenablog.com) 2021/1/15。現在の第5波が9月に入ってかなり収まってきたことと,自由民主党総裁選挙騒ぎで,結局またウヤムヤにされてしまうのだろうか。

 COVID-19コロナウイルスに感染した場合,即入院を言い渡されるのは一種の死亡宣告である。軽症における抗体カクテル療法がかなり効き目がある,と報道されているが,果たして自分に処方されるのか,軽症の段階で投与されるのかは,わからない。数が足りないかもしれないし,そもそも入院先で処方されないかもしれない。

 自宅療養を言い渡されるのも一種の死亡宣告である。在宅訪問医療を受けられるかどうかも未知数だし,毎日往診してもらえるという保証もない。入院が必要と判断されても病院が見つかるまでまだ数日かかり,その間,自宅で抗体カクテル療法の処方が受けられるかどうかもまた未知数である。酸素吸入器も数が足りない。自分のところに回してもらえるかどうかも保証はまったくない。

 ということで,POM,酸素濃縮装置も自前準備が必要なのか - jeyseni's diary 2021/8/13 と書いた後,酸素濃縮装置のことを少し調べていた。8月段階では,ネット上での販売もされていた。医療認定された日本製の装置が望ましいところだが,価格が10万円を超えるものが多い。さらに,顔に当てるパッドが別売だったりということもあって,ためらっていた。

 使わないことを祈って,3万円台の装置を注文してみた。納期が1週間以上あり,これは中国からの発送だとあとからわかり,また失敗かと思っていた。案の定,1週間では届かなかった。届いた製品は,見た目はしっかりしていた。包装もきちんとされていた。一般的によくある変な和訳の取扱説明書と,英語の取説が入っていた。

 動作は確認した。しかし何しろ,出てくる気体が無臭透明である。果たして酸素が濃縮されて出てきているのかどうかの保証はまったくない。

 そもそも,筆者の若いころは,運動の後によく使われるような簡易の酸素吸入ボンベなどなかった。富士山に登って9合目の山小屋で頭が痛くなり,軽い高山病と思われたときも,登頂を断念して下山するしかなかった。近年,箱根駅伝のテレビ中継を見ていると,走り終わった選手が中継所で倒れ込んだ際には酸素吸入ボンベをあてがわれる場面もよく見られる。普通に疲れたときに使う人もあるようだ。

 ということで,かつて酸素吸入を意識的に受けたことがないので,その効果がよく分かっていないのだが,高齢者やペットには日常的に使っていいという記述もあり,そのうち試してみようと思ったりしている。

 ただ,サプリメントや胃薬,目薬など,ヒトが不足している機能を補う目的で使われる薬品類は,逆にヒトの回復能力を抑えてしまうのではないかという心配を持っている。食べ過ぎた,飲み過ぎたと言っては胃薬を飲んでいたら,胃壁がおかしくなってしまうのではないか,といった懸念である。

 COVID-19は,肺の細かい部屋(肺胞)を破壊してしまい,呼吸不全を起こすことが多いのが特徴である。潰れた肺胞は,基本的に元には戻らないらしく,呼吸が苦しい状態が後遺症として残る可能性が高い。酸素吸入は呼吸が苦しいことに対する対症療法だが,さらなる重症化に進まないための1つの助けにはなると信じたい。

 2021年8月20日ごろをピークに落ち着きを続けている第5波だが,日々の死亡者数はあまり変わっていない。中等症患者が重症化し重症病床で回復せずに亡くなる,というパターンは基本的に変わっていない。退院者数も多いが,完治して退院しているのか,軽症になって自宅療養に切り替えられたのか,その辺りも内容が不明である。

 総数で増減を議論せず,一人ひとりの状況をビッグデータとして管理しなければ,次の変異株の感染拡大を再び許してしまい,同じことの繰り返し,あるいはそれ以上の悲惨な状況を招くことになりかねない。改めて,マイナンバーと「陽性者トレース」「ワクチン接種」のリンク管理を改めて要望 - jeyseni's diary 2021/9/10 を要望したい。時期政権を担うと思われる4候補の話の中に,デジタル庁がらみの改革がまったく聞かれない。マイナンバーというビッグデータをどう活かすのか,またミサイル攻撃に対するデジタル監視体制をどうするのか,などがまったく聞かれない。野党も,候補者一本化の話しか基本的に聞こえてこない。これを監視すべきマスコミも,マスゴミと言われてしまうほど,問題意識のレベルが下がってしまっているのではないか。