jeyseni's diary

「ジェイセニ」と呼んでください。批判ではなく提案をするのが生き甲斐です。

濃厚接触者の範囲を狭めるとは--結局失敗の水際作戦

感染力が強いCOVID-19オミクロン変異株の侵入を許した日本で、いったん野に放った濃厚接触者を施設に呼び戻したのはいいが、今度は施設が足りないので、航空機内の同じ列と前後の列だけを濃厚接触者と定義変更することになったという。対象者以外は野に放たれる。ほとんどが無症状だが、スプレッダーにならない保証はどこにもない。

  万一の市中感染を防ぐための空港検疫と施設隔離だったはずが、抜け抜け状態になっている。日本への渡航制限をしている中で、なおかつこの政策では、また後手に回ったと言われても仕方がない。

  オリンピックの時のような、空港周辺のホテルと、選手村をすぐに手配できたのではないか、と思うのである。キャンプ設備なら自衛隊がすぐに設定すればいいし、空港周辺には立体駐車場もたくさんある。空きスペースがないとは言わせない。

  一方で、課題だった無料PCR検査施設がようやく動き出した。東京や大阪など、オミクロン株のによる市中感染が出た都道府県でまず開始、薬局でも受けられる。さらにその隣接県でも「県の要望があれば」設置するという。千葉や埼玉は早速希望を出したというが、運用が始まるのは何日後だろうか。希望があるのは当然であり、それを想定した対応になっていない。また不満が出て来るだろう。

  岸田総理が強権発動して水際作戦を厳密にできたのかと思いきや、指揮系統がバラバラのようである。

 東京オリンピックパラリンピックが終わって,海外からの入国が減ったことが,第5波を頭打ちにし,10月末での緊急事態宣言解除につながったと思う。その後の感染確認者ほぼゼロに近い線は,8月以降急速に高まったワクチン接種率の効果と見ることができるだろう。

 それだけに,オミクロン株という感染力の高い変異株に対しては,人流を抑えるしかなかったはずなのだが,1日あたりの入国者数は増やされ,同じ機内での濃厚接触者の定義を緩めるとは,真逆の政策のように見えるのである。

 いちおう,軽くジャブで,年明けのテレワーク入りをほのめかして,2021年の仕事を納めた。治療薬もいろいろと認可されるようになってきたが,インフルエンザほどの特効薬ではなく,感染した後の後遺症もかなり厳しいことを考えると,やはり罹患するわけにはいかない。少なくとも市中感染が増え続けている現在,再び自己防衛に走るしかないと思っている。