jeyseni's diary

「ジェイセニ」と呼んでください。批判ではなく提案をするのが生き甲斐です。

希望的観測での第7波収束予測--今週で26万人でピークアウトし,9月末までかけて1万人に収束するとしてみたが。。。

新型コロナウイルス第7波の収束予測を作ってみた。今回は非常に人為的な前提で計算している。

 今の傾向のまま,今週末8/7で26万人でピークアウトし,9月末までかけて1万人レベルまで収束させるとしたものである。

希望的第7波収束予測

 

 ただし,今週に入っての感染確認者数の伸びの鈍化は,検査が逼迫しているからであると考えており,まだまだ感染確認者数は増え続けると心配している。検査が確実に行われていれば,陽性率がそれほど上がるはずはないのだが,陽性率が着実に上がっているのは検査数が伸びていないだけが原因と考えられるからである。

 とうとう,全数把握はムリだ,と専門部会の尾身会長が言いだした。第6波のピークで1日10万人超えは持ちこたえたが,第7波で1日20万人超えになるとは予測していなかったのだろう。いや,第6波が収束し,そのまま世界と同じように日常が戻ってくると楽観的に考えて,結局何の対策も打ってこなかったからだろう。

 第6波のオミクロン変異株の感染パターンから,二類感染症の枠を外して五類にする判断をしていれば,第7波では現在の感染症指定病院だけでなくその数十倍のキャパシティのある一般医療機関が対応でき,検査逼迫も発熱外来逼迫も避けられた。今ごろ「第7波が収まったら五類指定を検討する」などというのは判断が遅すぎる。

 第6波の感染状況では,これまで学校や介護施設,病院といった大型施設でのクラスターから,家庭内クラスター,職場内クラスターへと小規模集団でのクラスター発生による急激な患者数増加の傾向が読み取れた。ならば濃厚接触者の定義を変えることもできたし,検査キットの配布による自主検査で発熱外来の運用の合理化もできた。第7波になってから動き出しても遅い。

 結局,第6波では「他国と同じように,オミクロン変異株では重症化率が低くて,1ヶ月でピークアウトし,1.5ヶ月で収束する」として,最悪シナリオをまったく設定せず,何の対応もせず,「たぶんこのまま収まってしまうだろう」との楽観論で進めてきたツケを国民に払わせている。こんな雨の降り方を想定せずに河川堤防の整備をのんびり進めていた役所仕事と何ら変わるところはない。