jeyseni's diary

「ジェイセニ」と呼んでください。批判ではなく提案をするのが生き甲斐です。

無症状で検査に行く人はもういない--行政は責任逃れをしている

新型コロナウイルスPCR検査を無料で薬局でできる、と盛んに言われている。帰省の際に田舎の親戚にうつさない、仕事上で対面が必要、といったケースがもともとの対象である。

   簡単に誰でも受けられるように見えるが、条件が厳しい。第1に無症状であることが必要である。しかし、無症状の人で「自分が感染していないか心配」という人は、現時点ではおそらく誰もいない。なにしろ、咳やくしゃみを平気でしているのに、自分は感染していないという考えの人がほとんどだからである。

   そういえば最近、「オミクロン変異株」という言葉もほとんど聞かれなくなった。無症状か風邪に似た症状がオミクロン変異株の特徴であり、少なくとも風邪に似た症状のある人は全員PCR検査をすべきなのだが、これを進める行政がない。

   無症状で自分が感染しているか心配なのは、そういう風邪症状の人の近くにいたというだけの心配症な人たちなのだが、相手が仕事場の同僚だったり家族だったりすると、「濃厚接触者」と判断され、これも薬局で検査を受けられない。

   cocoa アプリで濃厚接触者との通知が届いた場合でも、とりあえず一次的に自主的に薬局で検査を受けようとしても受けられない。指定医療機関での検査を予約して受けなければならない。医療機関での検査そのものは無料だが、初診料は自己負担である。不思議なシステムである。

   結局、薬局での無料検査を受ける人は激減し、検査キットが使われないまま使用期限を迎える。そして、全国の感染確認者数は減り続けることになる。ワクチンの接種率も頭打ちだし、60歳未満の人たちは4回目の接種もしない。集団免疫はある程度獲得されておそらく、次の流行が夏場にやって来ると予想している。

   入り口での検温もなくなって、風邪症状の人はスルーしてしまう。ゲート通過の瞬間に咳をする人はいないので、以前提案した「ノドのイガイガ検査装置」で通過を阻止すべきだろう。ここで余っている検査キットを活用するべきである。

   行政は、どうも相変わらず「感染確認者数」にこだわっているように見える。検査数が減れば、確認者数も減るのは当たり前である。検査の機会は提供しているというポーズを取るが、あとは国民の意識任せという無責任な政策である。「検査を受けに来ないから仕方がない」と開き直る。相変わらず、1日の死亡者数が20~30人と減らないことをどう説明するのだろうか。

   後は自己防衛にまた移らなければならないのかもしれない。