jeyseni's diary

「ジェイセニ」と呼んでください。批判ではなく提案をするのが生き甲斐です。

新・重点措置の提案--移動する人のPCR検査を職場,公共交通機関全体で実施し,飲食店は通常営業で経済を止めない政策を

/くちばし型マスクを初装着--隙間が少なくてgood。マスクインナーカバーとの併用もオススメ - jeyseni's diary (hatenablog.com) 2022/1/15 のブログで,筆者は東京都の病床使用率が20%を超えるのは2022/1/17と予測していたが,まさに予測どおりの事態になった。1/17の病床使用率は20.1%。1/17夕方に東京,埼玉,千葉,神奈川が共同で政府に蔓延防止等重点措置の適用を要請した。同じ日,東海3県の愛知、岐阜、三重も,重点措置の適用申請をした。今日1/18にも政府が適用を決定するものと思われる。

 重点措置の対象は,今回も飲食店の営業制限が中心である。オミクロン株が主流となったために,ワクチン接種をしていても感染するブレークスルー感染が起きる。ワクチンパスポート,ワクチン検査パッケージが有効ではなくなった。3回目のブースター接種で感染リスクが下がるかどうかについても,いまのところ確定情報がない。ただし,ワクチン接種によって重症化リスクは下がっている。

 感染した場合,無症状や風邪と同じのような軽めの症状であることが多く,検査しないまま街中に出て他人に感染拡大させてしまうのが,オミクロン株の戦略である。飲食店の営業制限だけでは,おそらくオミクロン株の戦略勝ちとなり,感染拡大を阻止することはできないだろうと思われる。

 経済は止めないことが,オミクロン株に対する各国の対応である。感染者数は桁違いに多いが,アメリカでも1ヶ月程度でピークアウトしてきている。治療薬も,まだ特効薬までは行かないが,重症化を抑える効果が出ている。

 果たして,重点措置はオミクロン株に効果があるのだろうか。「新・重点措置」を考えた方がいいのではないだろうか。筆者的には,次のような対策を提案する。

 まず,人の移動を伴う場合は,会場や部屋,車両などの固定空間に入る前に全員の抗原検査をすることを提案する。無症状の人を早く炙り出し,移動,固定空間における感染拡大を防ぐ効果がある。人流そのものを抑制しないので,経済活動は守られる。飲食店も,基本的な換気対策を強化するだけで,通常営業で大丈夫である。

 ちょうどまだワクチン接種が始まって間もないころに提案した 「緊急事態宣言」「蔓延防止等重点措置」を延長しても意味なし。公共交通機関の乗車時の全員抗原検査で対応 - jeyseni's diary (hatenablog.com) 2021/5/6 ことと同じである。さらに,マスク不使用者を電車に乗せないという提案は,第1波の水際作戦が失敗して感染拡大を招いたころに提案している 国土交通大臣は,公共交通機関に乗車・入場禁止をさせるべき。 - jeyseni's diary (hatenablog.com) 2020/2/21。せっかく,岸田政権でリニューアルしたデジタル庁によるワクチン検査パッケージアプリも,残念ながらオミクロン株に対してはほぼ有効性がないので,あとは検査の徹底しかないと思われる。

 現在,無症状でも心配な人は,薬局でPCR検査を無料で受けられるようになってきた。しかし,わざわざ検査を受ける人は,感染拡大をさせないという意識の高い人たちである。世の中の「意識の低い人」が,結局はウイルスを撒き散らすことになる。

 移動に対して,人間は意識が低い。自分だけは感染拡大に加担しないだろう,という楽観意識で,何もしない。空港検疫でも,ズルをしている人もいるだろうし,入国後に公共交通機関を使わないとか,自宅待機14日間などを100%完全に守っているのは半分ぐらいではないだろうか。「ちょっと買い物に」とか言って出かけたりしていないだろうか。「自分1人は大丈夫」といった意識がどこかにあるのではないか。

 筆者は,COVID-19に対しては意識は高い(他人からは超神経質と言われる)と思っているが,検査で陽性と判定される可能性はゼロではなく,判定されるのはやはり怖い。家族に対しても世間的にも申し訳ができない。したがって,テレワークを積極的に導入している。君子,危うきに近寄らず,である(君子ではないが・・・)。

 飲食店の営業規制に対する補助金も膨大な額になる。これを,公共交通機関の改札前の抗原検査に回すことで,経済は止まらず,意識の低い人の移動意識を高めることにつながると思うのである。場当たり的な検査では,もう追いつかない状況になっている。

 公共交通機関の改札で全員毎日検査をすると,大混乱が起こることは予想される。おそらく乗車前の1時間前から並ぶ必要が出てくる。その前に,事前に検査を受けて,それを証明すれば,スムーズに乗降できる。このためには,仕事先でも社員にPCR検査をして証明書を発行するようにすればいい。公共交通機関が厳然とした態度を取れば,可能な人はテレワークに切り替える努力をするはずである。飲食店の不満もなくなる。

 おそらく,この方式が平和的に遂行できるのは,日本だけだと思う。政府から強制されることもなく,また医療機関だけに一方的に負担をかけないように,国民全体が協力意識を高めるべきではないだろうか。