jeyseni's diary

「ジェイセニ」と呼んでください。批判ではなく提案をするのが生き甲斐です。

賭博CMに俳優・芸人の違和感--自分たちの世の中への影響力を再確認してほしい

日本で公認されている賭博は,競馬,競輪,競艇オートレースの「公営競技」と,宝くじ,スポーツ振興くじサッカーくじtoto)である。また,賭博性のある遊びとしてのパチンコも堂々と営業している。一方で,賭けマージャンやカジノなどは,違法だが,カジノの国内誘致と合法化への整備は着々と進んでいるようである。しかし,筆者にとってはすべて「ギャンブル」という認識である(あくまでも個人の感想です)。

 サッカーが賭けの対象として公認されているのに,野球での賭けは違法とされており,なぜtotoが公認されているのか,ずっと不思議に思っている。宝くじのような根拠のない選抜手段で不特定多数の資金を集めて一部の人にしか利益還元しない仕組みにも疑問を持っているし,パチンコに至っては異常な習慣性に恐怖すら覚えており,その資金の流れも噂どおりなら異常ではないかと感じている。

 totoが始まった2000年から,これらの公営賭博のテレビCMが激しくなっているように思う。特に競馬は,若手人気男優・女優を投入し,畳み掛けるようなCMが発信されているし,これに対抗するように宝くじのCMにも若手人気男優・女優が採用されており,ここ数年は若手だけでなくベテラン俳優陣も加わってきた。

 一方で競艇のCMでは,当初は「無名の若者の挑戦ストーリー」として好感を持って見ていた。若い人にとっての仕事の選択肢としてのアピールとしてアリかと思っていたのだが,最近はお笑い芸人や個性派俳優を登用したクセの強いCMに変貌してしまった。

 人が関わるレースでは,わざと負ける「八百長」などの裏取引が起きる可能性を否定できない。最後に力を抜いてわざと負け,それを体調や乗り物のせいにして正当化することも可能である。国技である相撲でも,ずっと続いている悪習である。

 最近のテレビCMを見ると,お笑い芸人へのオファーがほとんどになっている。一般人へのアピール度が高くなったという世間の風潮もあるが,大部分は出演料が安くて済むからである。俳優を起用するとなると,数倍のコストがかかる。その理屈から言えば,若手からベテランまで俳優陣を起用できる公営ギャンブルは,潤沢な資金を持っていると思わざるをえない。現在もそうだが,町金融のCMに大物俳優が次々と起用されたのと同じ流れのように見える。

 CMへの出演は,もちろん個人の自由だが,どうも出演料で左右されているような気がする。公営ギャンブルだからやましいことはないかもしれないだろうが,それで不幸な人生に陥っている人も多いことも含めて考えてほしい。

 安倍元首相の暗殺事件以来,政治家,特に政権政党である自民党の議員と新興宗教のつながりが問題となっている。社会的な影響度を考えると,俳優・芸人のCMオファーも,世間に大きな影響を与える。自分たちの影響力がさまざまな方向に働くということを再認識して,クリーンな行動を取ってもらうことを希望したい。