jeyseni's diary

「ジェイセニ」と呼んでください。批判ではなく提案をするのが生き甲斐です。

「屋外2m」というまた訳の分からない基準--会話がなくても,咳くしゃみで拡散

マスク着用の緩和基準が,厚生労働省から発表された。屋外で2m離れていれば,マスクなしで会話してもいい,という。会話なしなら,すれ違い時にマスクなしでもいい,という。

 人の後ろを歩くことは想定されていない。屋外で会話はないが,常に10分以上も同じ人の後ろを歩いている間に,咳やくしゃみをしない,という保証はない。咳・くしゃみエチケットがほとんどされていないのは,これまでにも何度も指摘したことである。止めようとして止まるものではない。それをなんとか拡散させないための咳・くしゃみエチケットだが,それも守られないようでは,マスクなしにする意味はないのではないか。

 「2m」という具体的な数字を出せば,マスコミ側からのツッコミをかわせると思っているのだろうか。

 オフィスでの席同士の間隔を2mとする話は以前からあった。しかし,マイクロ飛沫による空気感染が明らかになってからは,パーティションを設けることが推奨されたが,強制換気をしなければ結局はパーティションを越えて隣に流れていってしまう。

 「屋外2m」は,何の根拠もない数字に見える。海外だと,くしゃみをするときにオープンにする人はいないし,誰かがくしゃみをすると必ず「God bless you!(神のご加護を)」と言ってくれる。日本では,くしゃみのし放題である。そんな国で,マスク着用緩和など絶対にしてはならない。

 この発表を聞いて,「家を出たら屋外」として,会社までの通勤の歩道でも電車の中でもマスクなしで歩く人がほとんどだろう。筆者としては,4回目のワクチン接種まではもう一度,テレワーク態勢に戻りたい気持ちである。

 東京都も,「リバウンド警戒期間」である2022/5/22を延長しないと発表した。6月からは海外からの入国者が現在の2倍の1日2万人に拡大する。いよいよまた第7波への条件が揃ったという思いである。