jeyseni's diary

「ジェイセニ」と呼んでください。批判ではなく提案をするのが生き甲斐です。

エストニアに学べ--「異次元の少子化対策」と言った以上,姑息な手ばかり使わないでほしい

超デジタル国!エストニア移住がおすすめな7つの理由 - せかいじゅうライフ-海外移住をもっと身近に世界で暮らす情報メディア- (sekai-ju.com)

   ある人の話で、エストニア子供手当の充実度に驚いたので報告したい。 

   エストニアでは、子供が生まれると自動的に月7万円の児童手当が支給されるという。3人生まれれば、月21万円である。仮に、母子家庭で仕事をしていなくても、この額は支払われる。子育てへの不安やシングルマザーの悲壮感がまったくないというのである。さらに、18歳までの教育費はタダだという。 国を上げて、「子供は財産」という考え方だという。

   これを支えているのが、デジタル政府である。生まれたら自動的にIDカードが発行される。このIDカードはすべての場面で個人認証として使える。使えないのは、結婚、離婚、不動産売買のみとのことである。

   すごいな、というのが第一印象だった。検索してみると、いろいろな情報が分かる。日本のデジタルID もエストニアに学ぶべきだという意見も聞かれる。

   岸田首相が「異次元の少子化対策」と言うのだが、みみっちい数字しか出てこない。対症療法、行き当たりばったりの感がぬぐえない。「エストニアと同等の子供手当を出す」というところから始めれば、シングルマザーであっても安心して子供を育てられる。まして、定職が持てない男性にとっても、結婚して子供を育てることに不安がなくなれば、結婚、子作りを進められるはずである。子育ての徹底的なサポートがないから、結婚も子作りも出産もあり得ないのである。

 エストニアは貧しい国だそうだ。しかし,国民はイキイキとしているという。日本はどうだろう。世界で3位の経済大国なはずなのに,国民はみんな死んだような顔をしている。将来に夢が持てない国になってしまっている。養老孟司氏までが「子供に価値を感じなくなっているから子供を作ろうとしない」と言い切っている。

 筆者が家庭を持った頃も,すでに少子化傾向が叫ばれていた。数学的に考えれば,再生産をするためには2人以上の子供が必要である。しかし世の中には一人っ子が増えているように思えた。仕事が順調であり,収入が適切であり,人間関係が順調であることで,子供に夢を託すことができた。

 教育費は正直言って苦しかった。子どもたちは公立校を中心に進学してくれたのでありがたかった。それでも返還しなければならない奨学金を受けざるをえなかった。就職してから延々とその奨学金の返還に縛られなければならない人生を与えてしまった。

 ほかの多くの家庭はもっと苦しんでいるはずである。こんな国にどうしてなってしまったのだろうか。

 「子供は宝」と胸を張って言える国に戻ってほしい。そのための異次元の改革はぜひ進めてほしいのである。