jeyseni's diary

「ジェイセニ」と呼んでください。批判ではなく提案をするのが生き甲斐です。

学生バイトへの疑問

学生の仕事は、勉強をすることである。勉強することで自分の能力を見つけ、卒業後の進路を決める。そのための4年ないし2年の時間である。

 しかし、昨今の学生は、まず勉強をしない。サークル活動もいいが、後はアルバイトである。卒業後もまともに就職をしない。優れた人材を輩出するための大学が、その役割を果たしていない。

 1つには、学生本人の志が低くなったことがあるだろう。日本経済が停滞し、将来に希望が持てなくなっているのも確かである。定年までの安定雇用もなくなり、企業への忠誠心も生まれない。

 もう1つが、家計の逼迫である。日本は経済的に世界第3位の国のはずなのに、国民所得水準や生活満足度は非常に低い。子供の7人に1人が貧困家庭でまともに食事を取っていないと聞くと、信じられない気持ちである。日本は、どこでどう、道を間違えたのだろうか。

 社会勉強としてのアルバイトを否定するものではないが、正直、安い時給でこき使われていないだろうか。特に、飲食店やコンビニなど、接客業務は責任も大きく、疲れて肝心の学業に影響が出てしまわないだろうかと心配である。雇い主の人柄もまちまちであり、社会人になる前の半端モノ扱いされないとも限らない。

 将来を担う若者に、道を作り、堅実に歩んでもらうためには、その才能を大学の間に思いっきり伸ばしてもらいたい。授業料免除や無返済の奨学金など、学校側も企業側も、もっと投資してもらいたい。

 学生の疲弊は、そのまま国の疲弊に直結すると思うのである。学生には、自分の将来のためにさまざまな挑戦をしてもらいたい。