jeyseni's diary

「ジェイセニ」と呼んでください。批判ではなく提案をするのが生き甲斐です。

失敗は失敗と認めよ--大手もベンチャーも日本のモノづくりの限界,そして日本の企業家の限界ではないのか

民間の宇宙開発ベンチャーispaceが月着陸を試みたミッションで,月面着陸に失敗した。センサーのミスにより,高度を読み誤って実際より高い位置から減速を始めてしまったために,月面の高さ0mを過ぎても着陸できず,そのまま燃料切れで墜落したものと思われる。

 やはり失敗のH3ロケット--日本の技術はここまで落ちたということが改めて証明された - jeyseni's diary (hatenablog.com) 2023/3/8の三菱重工業によるロケット打ち上げ失敗に続いて,民間ベンチャーも月面着陸失敗である。しかし,三菱重工もispaceも,「失敗」という言葉を使わなかった。失敗は失敗と認めないと,その次に進めないではないか。こういうところが,日本人の嫌いなところである。

 いいじゃないか。別に格好つけなくても。

 しかし,何度も書いているが,日本による宇宙ビジネスは止めてほしい。カネと資源と人材の無駄遣いである。もっと大事なことがあるはずではないか。

 ispaceの株価は,「売り注文が殺到した。気配値を制限値幅の下限(ストップ安水準)となる前日比400円(20%)安の1590円まで切り下げ、13時時点で売買は成立していない。」(日経新聞)。世間は冷たい。しかし,筆者はこのまま,同社が潰れる方がいいと思っている。

 日本企業は病んでいる。もう取り返しがつかないのかもしれない。

 今回のミッションでは,おもちゃメーカーのアイディアによる月面探査車も搭載されていた。このマシンも一緒に藻屑と消えたと思われる。まず,ispace社に対して被害を訴えるべきだろう。

 もっと言えば,月面に衝突したのなら,月面を破壊し,ゴミを撒き散らしたことになる。月面は,南極と同様に,各国が私物化できない土地である。民間企業がこんなことをして許されるのか。これもきちんと弁明すべきだろう。