jeyseni's diary

「ジェイセニ」と呼んでください。批判ではなく提案をするのが生き甲斐です。

ドローンによる自爆攻撃と群れ攻撃,対抗する迎撃ミサイルと連射銃--際限のない武装のグレードアップ

複数のドローンを連続で撃ち落とすドイツ製のSkynexという兵器がWebサイトに紹介されていた。その記事には動画がなかったので,別途検索してみた(Bing 動画)。

 1分間に1000発の弾丸を発射できるという。いわゆるSwarm atackというドローンの群れに対する武器である。ドローンによる協調動作に不安 - jeyseni's diary (hatenablog.com) (2021/7/24)と書いたのは,東京オリンピック2020の開会式での1824機のドローンのよる集団パフォーマンスだった。その後,こうしたドローン群による攻撃方法について,アメリカや中国での例が紹介されていた。

 一方で,航続距離2000kmのイラン製と思われる攻撃型ドローン--これはもう巡航ミサイルだ【追記あり】 - jeyseni's diary (hatenablog.com) (2022/10/23)のような自爆ドローンも実戦に使われるようになった。

 ドローンによる自爆攻撃と群れ攻撃が当たり前のように行われるようになり,これに対抗する迎撃ミサイルと連射銃が開発されている。攻撃と防御の武装のグレードアップ競争が際限なく続いている。

 いずれも,民間の軍事関連企業の開発である。どのシステムが軍に採用されるかどうかは性能次第であり,各社もしのぎを削って開発を進めている。性能もどんどん上がって行く。

 一方,少し古い話になるが,国産ドローン登場--なぜあの形? そして「ロボコップ」的な懸念はないのか - jeyseni's diary (hatenablog.com) (2021/12/10)と書いた。それから2年が経過するが,日本のドローン技術に何か進歩があっただろうか。そもそも,まともにドローンを開発する会社がない。

 筆者はドローン否定派である。空を飛ぶものは,落ち始めたらそれを止めるブレーキがない。したがって,不具合を起こす確率で事故が起こる可能性がある。しかし,ここまで海外で技術が進化している現在,ドローンにしてもAIにしても,開発しないという手はないのではないか,と思うようになってきた。

 かつて,第二次世界大戦ではゼロ戦が世界一の戦闘機として開発された。その後,日本はクルマや民生品で新しい市場を作り上げた。一方で,原子力発電所開発では一流の技術開発をして,国内に50基近い原発を作り上げた。ロボットでも基本的には現在でも世界一だが,人型ロボットや4足歩行ロボットなどでは明らかに遅れを取っている。介護ロボットやアメニティロボットでも,不気味の壁を乗り越えられていない。航空機やロケット開発も続けられたが,軍事分野への展開がなかったため,頓挫してしまった。

 ところが,ドローンの拡大版としての「空飛ぶクルマ」という妙なモノを大阪万博の目玉にしようと躍起になっている。人を載せる航空機もヘリコプターもまともに作れない国が,一般人を載せる目的の「空飛ぶクルマ」など作って許可が出せるとは思わない。

 むしろ,ハードウエアは海外陣に任せて,そのコントロール技術で勝負する,というアプローチもあったはずだが,軍事という目標のない日本企業には,エンタテインメントで世間を誤魔化しながら,技術を磨くという余裕がもはやなくなっている。

 仕方がないので,北朝鮮からのミサイル攻撃に対抗するSQUADミサイルを追加導入して北部を中心に守りを固めるとともに,ドイツ製Skynexを沖縄に配備し,これを自動制御するシステムを国産で開発することを提案したい。