jeyseni's diary

「ジェイセニ」と呼んでください。批判ではなく提案をするのが生き甲斐です。

野球の“二刀流”は使い方がおかしいと思う件--hitting pitcher(豪打投手)が適切と思う

二刀流とは,もともと両手にそれぞれ刀を持って戦う剣術である。しかし,野球においては,投手でありながら打者としても活躍している人のことを呼ぶ。

 攻守で活躍するスポーツで,攻めと守りを交互に行うのは,たとえばラグビーアメリカンフットボールが代表的だろう。攻めの司令塔でありながら,守りの中心にも立つ選手はたくさんいる。それを二刀流とは呼ばない。野球はバットと腕があるから二刀流だというのだろうか。

 英語では,two-way playerと呼ぶのだそうだ。いろいろなポジションで活躍できる人をmultiplayerと呼ぶこともある。いろいろな楽器が使える演奏家のこともmultiplayerと呼ぶ。野球ではいろいろな守備箇所,内野と外野を守れる人のことをmultiplayerとかutility playerと呼ぶらしい。

 そして野球で打者と投手を兼ねる場合は日本では“二刀流”と呼んでいるが,やはりちょっと意味が違うような気がする。筆者にとっては“両刀使い”のように聞こえ,あまりいい響きに聞こえないからである。

 筆者的には,「マルチプレーヤー」という響きがいいのだが,日本では多人数で遊べるテレビゲームのことを「マルチプレーヤーゲーム」と呼ぶ方が定着しているようである。

 「強打投手」つまり「hitting pitcher」という言葉は,英語でも見られる。打てて投げられる選手という意味である。「豪打投手」でもいいかもしれない。そもそも,たまたま打者としてもピッチャーとしても優秀なだけで,本人の「流儀」ではないのだから。