jeyseni's diary

「ジェイセニ」と呼んでください。批判ではなく提案をするのが生き甲斐です。

ジャニー喜多川の性犯罪について女性記者がテンションを上げる理由は何かを考えてみた

ジャニー喜多川による事務所に所属する男性タレントに対する性犯罪と,事務所の経営についての記者会見が2023/9/7に行われた。

 記者の質問でも,各所のブログのコメントでも,女性からの質問が多く発せられているように感じる。

 男性経営者による女性社員に対するセクハラ,パワハラなら,被害者と同じ立場に立てる女性記者や女性コメンテーターがハイテンションでコメントするのは理解できる。 

 しかし,今回の性犯罪は,男性経営者による男性タレントに対するセクハラ,パワハラである。恥ずかしい思いをしたのは男の子である。男の子の性被害について,正直言って女性が理解できるとは思えない。男色に対しては,同じ男である筆者でも理解できない。ましてや,女性が理解できるとはとても思えない。女性の性被害とは性質がまったく違うからである。

 「女性経営者による女性社員への性犯罪」というのはほぼありえない。仮に何らかの辱めがあったとしても,妊娠などの実質的な性被害はない。女性が,相手の写真を拡散させるなどということもまず考えられない。同性による性犯罪であっても,男性同士の場合と女性同士の場合では,まったく性質が違う。

 今回,女性記者は何を取材したかったのだろうか。新社長に対する過去の女性問題を質問したり,今回の事件とは関係のない質問をしたり。

 もともと,記者会見での記者のパターンは2つある。まずルール破りで,連続して質問をするタイプ。質問の回答に対する確認という理由で,次々と畳み掛けるように質問をするタイプである。もう1つは,自分の調べた情報を延々と話し,満足するタイプである。国会における国会議員の質問でも,同じ2つのパターンがあると思う。要は,質問ではなく,単なる吊し上げである。糾弾である。

 性犯罪というと,メディアは相手の鬼の首を取ったような態度に出る。マスコミはいつも自分が正義だと勘違いしている。中継をしているテレビ局も,結局は割に合わない仕事をさせられている。今回のようなテーマでは,実況中継となり,編集することもできない。あらかじめ質問者が決められたシナリオどおりの会見はたしかに面白くも何ともないが,今回のようなルール破りがあるような記者会見は,いつもイライラさせられる。記者は,事実が分かるまではただの素人だが,事実を知ってからの情報収集力だけには長けている。ステレオタイプの典型であると,同業だった筆者には分かる。しかし,あまりにも勉強不足な記者が多いのも事実である。