jeyseni's diary

「ジェイセニ」と呼んでください。批判ではなく提案をするのが生き甲斐です。

男女入れ替え体験システムも必要--外見だけでなく生理現象も体験することで,相互理解が深まることが期待される

高齢になって身体が動きにくくなったり,視界が狭く霞んだようになることを体験できる装備が作られている。若い人や介護を目指す人に,老人の動きを知ってもらうためである。相手の気持ちが分かるようになれば,対応の仕方も変わってくるだろう。

 ここのところ,介護施設におけるイジメや虐待,暴力の話題が絶えない。弱者である被介護者を相手に,その施設の職員が手を下すとは,世も末に思える。絶対に施設には入りたくないと思ってしまう。事実,同じような身体の不自由な,また意思疎通もしにくいような境遇の老人が集まった施設に入ったら,刺激もなく,ただ生かされているだけ,といった気持ちになるのではないか。ゲームだ,体操だ,といったプログラムが組まれているが,人生の先輩に対して失礼ではないか,と思ったりする。しかし,どうやらある日突然,ガクッと体力も気力もなくなってしまうようなのである。

 被介護者を虐待をする職員は,こうした高齢者体験をしたことがないのではないのだろうか。

 相手の気持ちが分かれば,もっと接し方が変わるだろうと思うのが,男女の関係である。おそらく,どんなにイメージを膨らませても,お互いの感覚的な違いについて実感して理解することはおそらく不可能だと思える。

 アニメや小説の中では,男女の入れ替わりを題材としておもしろおかしく話を展開しているが,単に話し方が変わるとか,行動が変わるとか,そういった表面的な違いなど,どうでもいい。むしろ,性が抱える身体のさまざまな反応や日常は,どうやっても体験できるものではない。

 女性における乳房の重さや生理現象の痛み・不快さなどを,男性は感じることができない。妊娠によって身体が重くなる体験システムや,陣痛の痛みを体験できるシステムは開発されている。ただ後者は電流で痛みを起こしているに過ぎない。それを何時間も繰り返すことは,難しい。

 逆に男性における性欲や勃起感覚,そして射精感覚なども,女性は感じることができない。男性にとって性欲は単なる快楽だろう,と一言で片付けられるものではない。勉強などに集中したいときに妄想が襲ってきたり,単なる妄想が犯罪の証拠と捉えられたり,ときには疎ましく思えることもあるからである。

 VR(仮想現実)に続き,ハプティクス(触覚技術)の研究も続いているが,生理の不快感や射精感覚を実現することは容易ではないと思う。

 ここは,性同一性障害で苦しんでいるトランスジェンダーの人に,体験を語っていただくしかないのではないかと思うのである。男性の身体を持ちながら心は女性という方は,女性の気持ちでありながら性欲をどのように感じ,それが射精感覚まで達してきたのだろうか。その経験によって,一般的な男性の自己中心的な振る舞いを理解できるのだろうか。逆に,女性の身体を持ちながら心は男性という方は,生理の不快感や生理痛も覚えてきただろうから,女性に対してはより優しくなれるのではないかと思うのである。

 とかく,男女がお互いのことを話題にするとき,その外見的な違い,特に生殖器官の違いだけの浅い情報で終わってしまい,興味本位で終わってしまう。しかし,もしこの男女入れ替え体験システムが開発されれば,お互いの理解はもっと進むと考えられる。

 とりあえず,まず女性を体験するシステムとして,現在の陣痛体験システムをさらに拡張して,高齢者の尿もれ感覚体験システムの発展形としての生理感覚体験システムと,半日ほどのナプキン着用体験,乳房体験ブラジャーなどで,男性が女性の生理をより具体的に感じられるようなシステム開発が必要ではないか。これによって,やはり女性を保護するという気持ちを男性側に育てる必要があるのではないか。このような体験が,性犯罪に対するブレーキになればと思うのである。