jeyseni's diary

「ジェイセニ」と呼んでください。批判ではなく提案をするのが生き甲斐です。

太陽電池パネル/バッテリーシステムに12V系と24V系があるとは知らなかった--避難所でタイプが合わずに使えない可能性を指摘【解決法を追記】

タンデムバッテリー態勢で災害に備える--能登地震で決意して導入 - jeyseni's diary (hatenablog.com) (2024/1/6)で,これまでの3倍容量,3倍最大出力の大型ポータブルバッテリーを追加購入し,2台のバッテリーを使い分ける運用について書いた。すでに太陽電池パネルと接続しての充電システムがうまく稼働していたので,今度のバッテリーも問題なく接続できると思っていた。

 ところが,太陽電池パネルと接続しても充電が始まらない。チェックを始めた。

 結論から言えば,先行導入したバッテリーと太陽電池パネルは24V系だったのに対し,追加導入したバッテリーは12V系で合わなかった,ということだったのである。

 まず,太陽電池パネルの出力の接続コネクタは,5種類もあり,今まで見たこともないコネクタばかりだった。唯一,PCなどに使われている同軸ケーブルで部屋まで延長した。この同軸ケーブルのサイズは「DC5521」という細めのタイプである。

 一方,先行バッテリーのDCコネクタは「DC7955」という少し太めのタイプである。まず,この変換コネクターが必要だった。

 追加バッテリーのDCコネクタは外径は「DC7955」と同じなのだが,中央のピンの直径が太い。幸い,変換コネクタが同梱されていたので,接続することはできた。

 ところが接続は確認できたものの,充電が始まらない。回路的には接続されている様子は確認できている。

 1つはまず,追加バッテリーのDC入力コネクタの故障を考えた。ここが故障しているなら,本体の交換が必要と考えられたからである。

 追加バッテリーは,AC入力,DC入力のほか,クルマのシガーライターからの充電に対応している。そこで,クルマにバッテリーを移動させ,シガーライターに接続したところ,充電が始まった。DC入力コネクターの故障ではなかった。

 次に考えられたのが,極性の違いである。中央ピンがプラスかマイナスかによって充電できないことが考えられた。充電ができたシガーライターの接続では,中央ピンがプラスと確認できた。

 先行バッテリーの中央ピンもプラス,太陽電池パネルの中央ピンもプラスだった。極性はすべて合っていた。

 再度,スペック表を確認したところ,先行バッテリーと太陽電池パネルは24V系だった。ところが,追加バッテリーは12V系だった。これが追加バッテリーに充電できなかった理由であると判断できた。

 先行バッテリーも,追加バッテリーもアメリカの有名メーカー製である。パネルは中国製のノーブランド品である。バッテリーに12V系と24V系があり,それに合わせてパネルも選ばなければならなくなるとは思わなかった。これでは,災害時に避難所にバッテリーを持ち込んでも,太陽電池パネルと合わない可能性がある。何とも歯がゆい。

 ならば24V-12V変換インバータがあれば簡単に変換できるかと思ったのだが,これに標準品が見つからない。部品としては販売されているのだが,接続にはハンダ付けなどの加工が必要になるようである。

 いったい,この太陽電池業界はどうなっているんだろうか。どれだけそれぞれが勝手に開発しているのだろうか,と思った。それも12V系だとか24V系だとかの明記がない。自社のバッテリーには自社のパネルを使え,ということなのだろう。他社のパネルを使って壊れても保証しないよ,と言わんばかりである。 

 災害時に,こんなことでは結局は業界が笑い者になるのではないかと思う。残念なことである。

【追記】その後,電圧変換器を取り付けて,何とか充電できることを確認した(太陽電池/バッテリーの12V/24/Vシステムの相互交換システムを構築--ソーラー用の変換器を導入 - jeyseni's diary (hatenablog.com) 2024/2/24)。