jeyseni's diary

「ジェイセニ」と呼んでください。批判ではなく提案をするのが生き甲斐です。

性犯罪を表す単語が生々し過ぎる--正しいセックスを「和合」,犯罪を「強合」と呼ぶことを提案

ここのところ,犯罪といえば性犯罪と詐欺ばかりである。その性犯罪を表す単語が,生々し過ぎるように感じる。

 法律用語からすると,「強制性交」「強制わいせつ」「不同意性交」「不同意わいせつ」などがあるが,「性暴力」「性的行為」などの文字も氾濫している。また「凌辱」「強姦」なども普通にメディアに登場する。どうにも言葉の響きが嫌いである。

 そもそも,「性交」はいわゆるセックスであり,男女の同意,あるいは結婚などの契約条件の下で行われる正しい行動である。それでも,なぜか漢字を使うと生々しさが出てくるので,わざわざカタカナ言葉が使われたのではないかと思われる。

 高度成長期の日本において,男性が女性に接近するためのマニュアル雑誌があったが,そこには性交という言葉は使われていなかったように記憶する。前向きな意味でセックスという言葉が使われていたように思われる(ただし,同誌がナンパ指南向けに使われたことも確かだったように思われる)。

 動物の場合は「交尾」という言葉が使われる。この言葉を作った人は何ともいいセンスを持っていると思う。交尾と同様に「交接」という言葉もあり,こちらも生々しさを抑えてうまくニュアンスを伝えている。英語では「mating」であり,こちらもほんわかとした意味合いを伝えている。「出会ってマッチして一緒になる」という意味をうまく表現していると思うのである。

 かつて笑い話で,海外旅行に行くための申請書に「Sex」という欄があったので,「週1回」などとセックスの回数を書いた,というネタがある。この場合のSexは「性別」という意味である。

 Wikipediaには「性交」欄に長々とした記述があり,言い換え言葉についてもかなりの行数を割いて解説が加えられている。それでも,適切な表現が得られてはいないように感じる。

 その「性交」という言葉に「強制」や「不同意」という修飾が付くことで,セックスそのものが悪いもののような印象を与えてしまっていると,筆者は感じるのである。結局,裁判において,「同意があったかどうか」だけが争点になるため,こういう言葉が一般の報道でも使われるようになったのではないかと思える。つまり,メディア側の逃げである。「私たちは正しい法律用語を使ってますよ。何か問題があるのですか」と開き直っているように思える。特に,女性アナウンサーによるニュースの読み上げでこの言葉が使われると,それは男性アナウンサーが読むべきニュースなのではないか,とツッコミを入れたくなる。男性の口から言われると,男性側の自戒の意味を含ませることができるが,女性の口から言われると,被害者の悲鳴のように聞こえてしまうのである。

 いろいろ考えていたのだが,セックスの意味で「和合」という言葉を充ててはどうだろうか。優しい感じがする。英語のmatingに近い訳に思える。逆に強制的なものは反対語として「強合」あるいは「荒合」「異合」という言葉を作ってもいいかもしれない。

 さらに,「好結」(こうけつ,あるいは“すきむすび”)などもセックスの訳としていいんじゃないかと思ったりする。これに対してたとえば「異結」とすると,不同意の意味を持たせることができるように思う。

 とにかく「性」という言葉の乱用が気に入らないのである。犯罪なのだから「強制」や「不合意」が付いたら「強制強姦」「不同意強姦」とすべきだと思うのである。

 振り返ってみれば,第二次世界大戦前は,女性にとっての結婚はほぼ強制的に相手を決められていた。子作り,子育てをするのが妻の役目であり,ほとんど男性側の勝手な都合による強姦に近い性生活なのではなかったろうか。現在でも,新興国では男尊女卑であり,極端な場合は女性を売り買いする世界もまだ存在する。物心が付いたころにはすでに結婚させられ,子供が子供を産んで育てるような状況に現在もあることは,国連関係のCMでも紹介されているとおり,これが現実である。というか,男性の本質は女性を支配して性の対象とすることにある。

 先進国では,女性の立場が強くなり,男性と対等になりつつある。女性にとっても結婚するかしないかの選択ができるようになり,少子化,晩婚化が進む。その少ない人口で持続可能な社会として落ち着いたのが北欧各国である。日本が落ち着くのは,おそらく,人口が現在の1/3の4000万人ぐらいまで減った辺りだろうか。しかし,そこに至るのにあと40年はかかるだろう。その間,若者は老人の面倒を見なければならず,国民の半分が結婚せずに一生を終えることになり,一方で結婚しても女性の立場が強くなっているため,これまでのような男性本意の勝手気ままな性生活は送れなくなる。ますます性犯罪がひどくなるのではないかと懸念する。

 その40年後の日本は,もはやモノづくり国家ではなくなり,世界の中でも目立たない国になっていると考えられる。モノづくりがなくなり,物流も激しくなくなり,肉体労働がなくなることで,男性も不要になっていき,女性の政治参加も盛んになる。実に男女平等な平和な国であるとともに,世界貢献もしないつまらない国になっているのではないかと懸念する。