jeyseni's diary

「ジェイセニ」と呼んでください。批判ではなく提案をするのが生き甲斐です。

火事の消火への提案--CO2ガス一気注入→真空吸引→破壊消火

火災ガスや可燃物を真空で吸い取って消火--真空吸引消火法はなぜ実現しないのか - jeyseni's diary (hatenablog.com) (2024/3/25)という新しい消火技術について知ったのだが,現実の火事はそうたやすくは消えない。今日も各地で火事が起きており,映像を見ると消防車による放水しか消火の手段がないように見える。しかし,数十台の消防車が集まっても鎮火に2時間かかり,結局全焼になるケースが多いように思える。

 延焼を防ぐために周囲の家にも水が撒かれるが,類焼を免れるのは難しい。結局,火元の家は全焼,周囲も相当なダメージを受けてしまう。

 水を掛けることで,温度を下げたり,可燃物から空中の酸素を遮断して燃えなくする効果があるのだが,一定以上の温度になると水の効果がなくなってしまい,結局は全焼してしまうようである。水は比熱が大きく,火や可燃物の温度を下げる効果は最も高いと言われているが,それも限度があるようだ。

 火災現場には人が取り残されていることも考えられるため,あまり無茶な消火方法は取れないのかもしれない。しかし,建物がまだ形が残っている段階なら,いち早く二酸化炭素(CO2)ガスを大量に注入し,まず火を消してしまうことを実施してはどうだろうか。

 CO2によって酸素が遮断され,火が消え,温度も下がることで,次に再着火する前に水を掛けて燃えにくくする,という手段である。おそらく問題と思われるのは,CO2が充満することで中にいる逃げ遅れた人が呼吸できなくなることである。ただ,危険は伴うものの,蘇生の準備もしておくことで息を吹き返す確率は高くなる。火災が継続することで呼吸困難になったり,高温で損傷するよりもすばやい対応が取れるような気がするのである。

 CO2の散布と同時に,真空吸引消火も動員し,可燃物を吸い込んでそれ以上燃やさないようにすることも,早期に火元をなくすのにつながると考えられる。

 その次の段階として,水の放水だけでは2時間後には結局全焼全壊してしまう。それならば,壁や屋根を破壊し,そこに大量の水を放水することで,一気に火災を止めるのが望ましいように思える。壁や屋根がなくなってしまえば,放水した水が効率よく室内の可燃物に届き,火の勢いを一気に抑えられる可能性が高いからである。開いた窓だけから闇雲に水を放水しても,肝心の火元に届いていなければ火災はますます広がってしまうからである。

 猛暑が続く今日,消防服の中はさらに暑くなり,消防士の身体にも負担がかかる。とにかく短時間に消火できる方法を,もう一度研究してほしいと思う。さらに,放水方法についても,より効果的な放水方法をAIを使ってシミュレーションしてはどうだろうか。その消火パターンを自動的に再現するようなロボットアームを開発してはどうだろうか。消防士がホースを持つ代わりに,可能な限り火元に近づくことができ,消火効率をさらに上げられると思うのである。

 現在の方法が,旧態依然としていて,消防士にも危険な作業になっているのが心配なのである。