jeyseni's diary

「ジェイセニ」と呼んでください。批判ではなく提案をするのが生き甲斐です。

40で仕事に集中せよ,60で趣味に集中せよ--余計なことを考えるからハラスメントが起きる

男性の人生はまっすぐではない。学業も仕事も家族も,順風満帆に人生が進んでいる人はそれほど多くはない。特に,女性との関係は山あり谷ありである。

 10代は,自分の能力を試し,自分が世の中で活躍できる道を見つけ,自分をいろいろな形でアピールする時期である。20代は,その仕事に全力を尽くすとともに,次の世代につなぐためのパートナーも必死で探す時期である。

 30代は,家族を守り,養い,仕事でもより責任のある立場を受けられるように努力する。そして子供が中等学校以上に行き始める40代は,仕事に専念して奔走するときである。

 50代は,自分の得たノウハウを後任に引き継ぎ,より大所高所から仕事を大きくさせるサポートをする。そしていちおう定年となる60代は,これまでできなかった趣味に集中できる時間が得られる。

 このようにまとめると,人生は何の問題もなく過ぎて行くように見えるのだが,いろいろな外乱要因がこれに絡んでくる。

 最初に絡んでくるのが,現在はスマホであると思える。スマホが10代,あるいはそれ以前から人の人生を狂わせている。これまでは学校での学びや友人関係の中からしか得られなかったさまざまな知識や情報が,手のひらのスマホから何でも取り出すことができてしまう。逆に,何の知識も形成されないうちから,自ら情報発信することもできる。個人情報やプライバシーなどに配慮するなど考えもしない。

 さらに厄介なのは,ここにお金が絡んでくることである。ゲームや動画を楽しむのに課金される。逆にYoutubeなどでの情報発信で広告収入が得られる。スマホを通じて稼げることが分かると,「自分が世の中のためにする仕事」を考えなくなる。マネーゲームで大儲けすることもできる。仕事をしなくても稼げると思ってしまう。

 仕事というものは,決して楽しかったり優しかったりするものではない。失敗による重圧も大きい。そこにさらに,現在のようなブラック企業が乱立する世の中では,パワハラは当たり前,給料未払,過剰労働なども当たり前になる。普通に就職するのが嫌になる人も多いだろう。かといって,アルバイトでとりあえず食べて行けても,スキルもつかなければ将来性もない。収入も限定的である。そうすると,家庭を持つなどと考える人も減ってしまう。まして,子供を設けて次の世代につなごう,などという考えはほとんど起きず,産んでも1人ということになれば,人口減少は当たり前になってしまう。

 仕事に集中できなくなれば,余計なことを考えてしまう。男性にとって,仕事を離れれば頭に浮かぶのは女性のことが大半である。これが抑止力の効かない性犯罪に簡単につながってしまう構図なのではないだろうか。20代の若者や40代の働き盛りが,しょーもない盗撮や痴漢に走ってしまうのは,いかにも情けない。

 さらに,60代以降の老人世代までもが,女性に対するハラスメントを起こしてしまっている。ほかにやることがないから,女性にちょっかいを出し,これがセクハラになってしまうのだろう。

 筆者は,自分の子供には子供用のガラケーは持たせた。子供の位置情報の把握と,緊急連絡のためだった。スマホを持ち始めたのは高校以降だったと思う。そうすると,やはりある程度の暴走は起きてしまったと思われる。どういう情報を得ているのか,誰とやり取りしているのか,まったく不明である。あとは,親の気持ちをどこまで理解しているかという彼らの常識に賭けるしかない。今のところ,本当の暴走は起きていないが,まだまだ油断はできない。

 一方で,筆者は20代から50代までは幸いなことに仕事に集中できた。おそらく女性関係での過ちは起こしていない。老人世代になったが,引き続き仕事は続けている。しかし,体力の問題だろうか,仕事に集中することはできなくなっている。今のところ,趣味もないのが厄介なところである。まぁ,このブログ書きは一種の趣味でもある。

 男性側の理屈で言えば,男性の各年代において適切にサポートしてくれるのがありがたいのである。家族を実際に守ってくれるのは母親が中心になってほしいと思っているのである。そこで仕事に集中できれば,よりよい収入が得られる可能性がある。しかし,たとえば半年の育児休暇を取った場合,復帰してもそのペースにアップデートするのには並大抵な努力が求められる。育児を経験するのは大事だが,30代は家庭と仕事の両方に集中すべき時期なので,遅れを取るのはマイナスになってしまう。

 逆に,子育ての30代は女性には子育てに専念していただき,40代で職場復帰する,というキャリアパスが当たり前に準備されることが望ましい。そうすれば,女性も40代で仕事に集中していい成果を出せるからである。

 就業人数が減少しているなか,10年のベテラン社員が10年間の子育てを終えて職場復帰してくれれば,会社にとってのメリットは甚大になる。そういう受け皿を企業は準備すべきなのである。