jeyseni's diary

「ジェイセニ」と呼んでください。批判ではなく提案をするのが生き甲斐です。

女性にとっての男性の価値とは--逆の場合との差

筆者は男なので、男の立場しか理解できない。おそらくすべての男性も、同じだと思う。基本的に女性に対しては身勝手である。

   1つだけ言えるのは、パートナーとその家族を命を掛けて守るということが、男性として価値を持っていると思うのである。

 しかし,正直,「命を掛けて」まで守ろうと決意している男が,これまたほとんどいないことも事実である。もし,本当にそういう男性に出会えた女性は,幸せだと思ってほしい。

 逆に,女性の価値は子供を命がけで守ることである,と筆者は考えるようになっている。

 もちろん,先に書いたように,男性は家族全体を命がけで守ることが必要であり,子供を命がけで守ることもその中に含まれているが,家族を守るための収入を得るために仕事をすることは当たり前である。その仕事が,会社や国を発展させることにつながることも必要である。

 男性が,家族と仕事に対して,どの程度の割合で力を注ぐかについては,さまざまな考え方があると思う。たとえば戦前であれば,仕事が100で家庭は0という父親がほとんどだった。母親は外の仕事は0で家庭が100。つまり,子供の教育やしつけなど,すべて母親任せ,という父親がほとんどだった。

 現在,専業主婦はほとんどいなくなり,共稼ぎ家族がほとんどになっている。母親も外の仕事をするようになり,仕事に20の力を使ったとすると,子供には80の力しか注げないことになる。その20の部分を父親が果たしているかと言えば,実際は子供に関わっている父親はほとんどいない。家の仕事をシェアする夫がいるとしても,それは風呂掃除やゴミ出しをして点数稼ぎをしているだけで,子供に正面から向かえる父親はほとんどいない。

 しかし,さらに女性の社会進出が進み,仕事にも50の力が必要となり,母親としての子供への関わりが50になってしまうことが問題だと考える。子供に対して50の関わりになった分を,父親が50を引き受けることは実際には難しい。男性の仕事への力配分が50になれば,会社にも社会にも十分に貢献できなくなり,したがって収入が十分に得られなくなり,家族を守ることができなくなってしまう。仮に男性が20の力を子供に注いだとしても,子供には残り30が不足になってしまう。

 この30は現在,保育園や学童などの施設に預けることで任されているのだが,この施設が十分に役割を果たしているとは限らない。

 もし,母親が子供に80の力を注ぎ,残りの20を父親が引き受けたとすると,女性の仕事に対する50の力と子供に対する80の力が必要になり,130というオーバーワーク状態になってしまう。

 世の中には,仕事と子育てを両立しているという女性もたくさんいる。しかし,それは130のオーバーワークでもこなしてしまう能力のある女性である。仕事の上でも男性と張り合う必要があるだろう。男性以上に相当タフな性格が求められるかもしれない。

 残念ながら,女性の仕事で男性と同等の収入を得られる仕事は限られている。共働きで夫婦がそれぞれ50の収入を得たとして,子育てにそれぞれ50ずつの力を注げるかと言っても,母性と父性では能力に差があり,結果にも差が出てしまう。

 身勝手だと思われるだろうが,夫は仕事80,家庭20,妻は仕事20,子供80といった力のバランスが最大だと思うのである。できれば,妻は仕事0,子供100で責任を持って子供を育ててほしいと考えている。経済が回復し,男性の収入が十分に得られる世の中に戻れば,十分に可能だと思うのだが,それでは女性は満足しないのだろう。もし女性が仕事に集中するのなら,結婚して夫をサポートしたり,子供を正しく育てることは難しいと考える。

 海外では,ベビーシッターという仕事があり,子供も独立心を求められることから,女性が外に出て仕事をすることに抵抗がない。しかし日本では,女性が仕事をするときにサポートしてくれる仕組みがない。

 女性の社会進出が求められている日本だが,現在直面している少子化問題を解決するには,もう一度,男性に仕事を任せられるような競争力のある経済を取り戻すことが必要だと筆者は思っている。モノづくり,エネルギー,食糧,環境などを日本が技術面で主導することで,世界をリードする必要があると,個人的には考えている。