jeyseni's diary

「ジェイセニ」と呼んでください。批判ではなく提案をするのが生き甲斐です。

政治家は一匹オオカミではないのか

政治家には,政策提案力と政策実現力が必要らしい。

 政策提案力は,自らの頭で政策を考え,主張することである。人それぞれに考え方があるため,政策としてまとめてもすべて異なる政策になることが予想される。100人の政治家がいれば,同じテーマで100の政策が提案されることになる。必要とされているテーマは,大から小まで有に100はあるだろう。100人いれば1万もの政策が提出されることになる。テーマ推進派と反対派がいるとすると,もっと多くの意見が考えられる。

 これらを委員会でフラットに議論し,共通点を併せ,相違点の妥協点を探し,委員会として意見がまとめるのが議論である。しかし,そこに党や派閥が絡んでくると,議論ではなくなってくる。多数派は最終的に自分たちの意見が通ることがわかっているから,「十分議論は尽くした」と言い,少数派は議論が十分ではないと主張する。最後は強制的な採決で多数派の意見が可決する。

 筆者は,このブログでもさまざまな意見を勝手に出している。いわゆる「評論家の遠吠え」である。一人で書いているので,1種類の意見しか基本的には出ない。ブログなので反対意見も言われたとしても特に答えない。炎上するほどの意見でもないようだ。政治家なら,これを政策として実現するための「政策実現力」が必要である。

 この政策実現のために必要なのが,政治力,根回し力,そして組織力である。その組織力を生み出すのが派閥だったり党だったりする。大型派閥に所属すれば,何もしなくても主流にいられることになる。

 今回の安倍晋三総理大臣の辞任表明が2020年8月26日。その後,今日で4日目で,次期自民党総裁・総理大臣が,3人の候補のうちほぼ決まってしまっている。派閥の組み合わせ,派閥の人数の足し算だけで順番が決まってしまうのである。

 前にも書いたが,できるだけ早く次のリーダーを決めて,政治空白を作らないことが大事である。これほど早く方向性が決まるとは思わなかったが,それでも正式な手続きには1ヶ月以上先になるようだ。

 安倍総理の政策が継承される方向性も見えてきた。正式決定はまだ先だとして,それまでも安倍総理と二人三脚で政策を進めていってもらいたい。

 それにしても,もともと政治家の家庭に生まれた人以外は,自らの意見を持ち,自らの政策で勝負しようとしてこの世界に入ったのではないのか。筆者のような意見だけピーピー言っている評論家と同様,入りたての政治家には政策実行力がなく,組織力がないため,政党の中でも居場所がないのだろう。結局,どこかの派閥に入ることになるのだろう。

 正論で押す残り2候補は,この際,党を出るぐらいの思い切りがあってもいいのではないかと考える。筆者も中学生の卒業の頃の将来の夢は「政治家になること」だった。政策立案はお手のモノだった。理論武装するために,総合的な勉強に一生懸命になったものだ。しかし,いわゆる政治力はない。水清くして魚棲まず。結局は,同志を集めるしかないのかもしれない。自分の理想を貫いてほしい。