jeyseni's diary

「ジェイセニ」と呼んでください。批判ではなく提案をするのが生き甲斐です。

空しく聞こえる「感染防止対策」アナウンス

新型コロナウイルスの第三波が収まらない。「Go Toキャンペーン」はようやく見直しになったが、このキャンペーンに参加した人が5000万人もいるとどこかで聞いた。危険を侵すことへの快感なのだろうか。結局は税金のムダな消費に終わったのではないのか。

 今日は職場の会議で出社した。電車内はかなり混んでいるという印象である。マスクはしているが、咳やくしゃみも普通に聞こえる。この密な空間をなんとかやり過ごしたいと、レインキャップとエアシールドは欠かせない。上からのしぶきを防ぎ、顔の周囲の空気の淀みをなくしたいからだ。

そこに、どの電鉄会社も同じだが、車内放送がある。窓開けへのお願いに続き、車内を抗菌処理したこと、定期的な拭き取りをしていること、スタッフのマスク着用、アクリル板の使用など、完璧な対策をしていると言わんばかりである。

 もちろん、街の飲食店も店舗も学校も対策をしているし利用者への協力も要請している。病院はさらに徹底的に感染拡大防止策を講じているはずなのだが、感染拡大が収まる兆しが見えない。誰が責任をとるのだろうか。

 今回の新型コロナウイルスの感染拡大は、火災に似ている。火災の消火のカギは初期消火である。火元がストーブであろうと天ぷら鍋であろうと。まず最小限の段階で徹底的な処置をしないと、くすぶり続ける。毛布を掛けて酸素を遮断し、さらに上から水を掛けて温度を下げて消火しなければ、結局は燃え広がる。一線を越えると、鎮火するのは全焼して燃える物がなくなった時である。消防車が何台来ようと、木造住宅はほぼ全焼しないと鎮火しない。

 ウイルス対策も初期消火が必要だった。第三波の今は、拡大を食い止める方法がほぼなくなった。「勝負の3週間」ももう2週間が過ぎた。打つ手なし、というより、最初から何も手を打っていない。燃え広がる火災を遠目で眺めているのが今の菅政権である。阪神大震災の村山首相、東日本大震災菅直人首相と、大災害時の政治判断は極めて脆弱である。

 地震や台風があると、「命を守る行動を取ってください」と連呼するだけのメディア。濃厚接触確認アプリの「cocoa 」も、結局、何の分析手段がなく、役に立たなかった。これは最初から分かっていた。韓国のアプリのように国が情報を分析していればもっと実態を把握できただろう。

 ビッグデータ分析もまだ何の指針も出せていない。医療崩壊直前の現在の状況も、予測できたのではないかと思っている。

 安倍政権での側近のアドバイスで結果を出したのはアベノマスクだが、菅政権では影武者の菅氏自身が先頭に立ったものだから、誰もアドバイスができないのではないか。

 ワクチン接種が始まったイギリスで、強いアレルギー反応の例が報告された。これで、日本での接種はさらに遅れるだろう。