jeyseni's diary

「ジェイセニ」と呼んでください。批判ではなく提案をするのが生き甲斐です。

「24時間換気」でヒートショックなしの換気

新型コロナウイルスの登場から約1年が経過した。今日,首都圏の一都三県で飲食店を主なターゲットとする緊急事態宣言が出るようである。

 冬場に入って,換気で外気導入することで室温が急激に下がり,これによって血圧の急激な変化を起こすヒートショックが心配されている。風呂場や脱衣室,トイレ,廊下など,家の中でもどちらかというと温度が低い場所があることで,ヒートショックを起こすことは以前から指摘されている。一番の対策は,家中均一暖房で低い温度の場所をなくすことだが,新築でしかもそれなりにお金をかけなければ,全室暖房はなかなか難しい。マンションは上下左右の居室があるため比較的温度は均一に保たれるが,それでも維持はなかなか大変である。

 局所的な対策として,入浴前にお風呂のフタを開けて風呂場を少し暖めるとか,電気ストーブやセラミックヒーターなどで身体を暖めながら着替えをする,などが薦められている。これは以前から言われていることである。

 普通の居室でも,石油ストーブやガスストーブを使う場合は,1時間に1回ぐらいの換気をする必要性があるだろう。しかし最近は,エアコンでの暖房が中心となり,今回の新型コロナウイルスでの感染防止のために定期的に部屋の換気をする,ということに慣れないのではないだろうか。外気を取り入れることで,部屋の温度が暖房時の20数度から一気に10度ぐらいまで下がる。ヒートショックを起こしても不思議のない温度変化である。

 確かに,普通の家でも家族の誰かは仕事や通学,買い物などで外出しているため,外で感染して,これを家に持ち込んで感染を拡大させる家庭内クラスターの発生の危険性はゼロではない。しかし,リモートワークや通勤通学経路の公共交通機関の窓開け・マスク着用・会話禁止,会社や学校でのマスク着用と手洗い順守,会話会食の自粛などによって,おそらく一般家庭へのウイルス持ち込みのリスクはかなり少ないように思う。一般家庭では1時間に1回の窓を開けての全面換気は必要ないのではないかと考える。

 それでも,リスクを少しでも下げるためには,「24時間換気」で少しずつ外気を取り入れて常時換気するという方法でいいのではないかと思っている。

 たとえばリビングルームであれば,キッチンが隣接していることが多いため,キッチンの換気扇を常時作動させる。一軒家でもマンションでも,換気のための空気取り入れ口が付いているので,そこから外気が取り込まれ,部屋の空気は常に入れ替わる。たしかに窓を開けることによる換気に比べると完全に入れ替える時間はかかるだろう。2カ所の窓開けで完全換気にだいたい10分ぐらいかかる。窓1カ所だと60分以上かかるが,扇風機などと併用すると20分ぐらいで換気できるという。換気扇でもおそらく30分ぐらいで入れ替わるのではないかと思われる。実際,焼き肉の煙や焼き魚で焦がしたときでも,30分ぐらいで気にならなくなるのではないだろうか。

 ほかに換気扇といえば,風呂場,トイレなどに取り付けられている。使用後に短時間使うだけでなく,24時間作動させることで,風呂場やトイレだけでなく,廊下の換気にも効果がある。

 さらに言えば,現在の新築の家は24時間換気の設置が義務付けられているのではなかっただろうか。夏場の利用だけでなく,冬場のこの新型コロナウイルス対策の換気用にも活用することで,家庭内感染リスクを下げられるはずである。

 昨日2021/1/6に書いたブログで,飲食店には焼き肉屋さん方式の排気設備を付けることを提案したが,実はオフィスでも自宅でもとにかく「浮遊しているマイクロ飛沫を換気」することと「浮遊し始めるタイミングで排気装置が吸い込んで排気」することで,人への感染リスクを最も下げることができると思っている。前回の緊急事態宣言の途中に書いたブログは以下。ほとんどの業界が取り入れていないのが残念だが,まだこれからでも遅くないと思っている。

飛沫を吸引する机やパーティションが多くの業界を救う - jeyseni's diary (hatenablog.com)