jeyseni's diary

「ジェイセニ」と呼んでください。批判ではなく提案をするのが生き甲斐です。

空調服メーカーさん,N95フィルタ追加で医療用への改良を

「我が家」というウイルス不感染空間をホワイトエリアとして守るためには,“宇宙服”のような防護服を着て出かけ,家に入る前に服ごとシャワーを浴びるような方法が,最終的には必要なのではないかと紹介した(最後の切り札は「宇宙服」 - jeyseni's diary (hatenablog.com))。半分は冗談(そうなって欲しくない)だが,半分は本気である。地球温暖化による環境破壊も歯止めがかからなくなった場合は,我が家は地下シェルターになるかもしれず,そこから出るには正直,宇宙服並みの性能が必要かもしれない。そうならないことを本当に祈りたい。
 しかし,新型コロナウイルスと戦う今の医療現場では,医療関係者をいかにウイルス感染から防ぐかが課題になる。現在は,レインコートのような防護服と手袋,フェースシールド,N95マスク,ゴーグルなどで身を守っているが,問題点としては,診療後に服を脱ぐときに誤って吸い込んだり,手指について粘膜感染をしたりする可能性を100%否定できないところである。そして,使用後に廃棄しなければならず,廃棄の際にも万全の注意が必要な点である。使い捨てが原則となり,供給が間に合わない状況もまだ改善していない。

 そのうち,一般人でも必要になるかもしれない“宇宙服”だが,医療関係者にとっては欲しいアイテムの一つかもしれない。

 「化学防護服」というアイテムがある。1995年に起きた地下鉄サリン事件で,現場に入って救護に当たった警察,消防,自衛隊が着用していた。まるでカニのような上半身の防護服である。

 化学防護服は,化学物質やバイオハザード用途で使われているが,防護が最大の目的であり,快適性は残念ながら二の次になっている。短時間での危険作業に適している。

 ここに空調服の快適性ノウハウを加えられないか,というのが今回の提案である。

 空調服は,腰のところに取り付けた2つのファンで外気を取り入れ,襟元や手首から服の中の熱気や湿気を追い出すことで,暑い環境での長時間作業時の快適性を確保する。ファンから取り入れる空気は,その場の空気だが,ここに医療用のN95相当のフィルターを付けて,ウイルスフィルタリングされた空気を服内に導入する。服の中は陽圧になっているので,外気が服内に入ることはない。

 化学防護服や,医療用防護服の難点は,空調を考えていないことと,見た目の安っぽさである。機能重視だから仕方がない。一方,空調服は,作業現場で使われることもあり,作業着以上にファッショナブルになっている。女性の使用者も増えている。

 ということで,空調服N95フィルタを組み合わせた医療用の格好いい空調服を開発してほしいのである。一般の空調服は,頭までは覆っていない。フードを被ったような形で頭を覆い,さらにフェイスシールドの使用を前提とする。そうすれば,腰のファンから取り入れた空気は,顔から排出されることになり,多少オープンでも外気を吸い込むことはない。蒸れもなく,温度上昇も抑えられ,快適に医療行為を行うことができる。

 1日が終わったら,全身シャワーを浴びられるような素材で開発することが求められる。ここは現在の空調服と違うところである。新しいトライアルは必要だが,まずはウイルスフリー(できるだけ)な空気を取り入れられるファン部を改良し,供給してはどうだろうか。

 使い捨ての医療用防護服は,1枚1000円ぐらいからあるが,1日で捨てるにはあまりにももったいない気がする。全身防護で,しかも空調機能があり,服を着たままシャワーを浴びて再使用できる空調服であれば,たとえば2万円ぐらいの値付けでも医療関係者にとってはありがたいのではないだろうか。

 ぜひ開発してほしい。動きは少し制限されるが,空調服のファンの位置に外部からホースをつないでウイルスフリーな空気を直接送り込んでもいい。冷気を吹き込んでもいい。これの方が早く開発できるのなら,まずこのタイプで提案してほしい。

 この新しい医療用空調服であれば,脱ぐ前に全身シャワーで洗い流すことができ,使用する医療関係者も安心して再使用ができるというメリットもある。医療関係者の「安全」「安心」,そして「快適」というストレス低減ができること,そして何よりも「着ていて格好いい」というところが,ポイントである。