jeyseni's diary

「ジェイセニ」と呼んでください。批判ではなく提案をするのが生き甲斐です。

人生初のPCR検査--唾液方式キットがさらに簡便に拡充することが必要

筆者がお手伝いをしている企業で,社員全員のPCR検査が実施された。正社員ではない筆者も,検査の対象になっていた。唾液を分析するキットを使っての検査である。

 当初,COVID-19のPCR検査は,鼻や喉に綿棒を差し込んで粘膜をこすり取る方法で行われていた。これは医療行為なので,だれでもできるものではない。医療行為不要のウイルス検査キットは開発できないのか - jeyseni's diary (hatenablog.com) 2020/4/4。しかも,検査の際,被験者がくしゃみをすることが多く,これによって検査者である医師や看護師が感染するという危険があった。最初はマスクとフェイスシールドだけだったのが,すぐに頭から体全体を防護服とゴーグル,手袋という恰好で検査することになった。検査者も大変な時期があった。医療用ロボット,センサーのさらなる開発を - jeyseni's diary (hatenablog.com) 2020/4/9 という提案もしていた。

 家庭で唾液で検査できるのは,抗原検査および抗体検査だった 筆者もこの年の終わりごろに自費購入した 「抗原検査キット」を注文 - jeyseni's diary (hatenablog.com) 2020/12/3。年末に風邪を引いて発熱があったときは,COVID-19かもとヒヤッとしたが,いちおう使用せずに済んだ。

 ワクチン接種が始まったころ,PCR検査はまだ1回1万円,抗原検査は4000円という状況だった ガムのような抗原検査キットがほしい - jeyseni's diary (hatenablog.com) 2021/4/30。その後,急速に値段が下がって,現在ではPCR検査が4000円,抗原検査が1500円ぐらいになっている。今回受けた唾液によるPCR検査も,おそらくこの価格帯のキットであろう。

 唾液を容器に入れる,という行為は実に簡単だった。1~2mLは最初は多いかなと思ったが,3回ぐらいで集まった。これに保存液を加え,キャップを閉めたら,バーコードを貼って提出。陽性確認の場合は翌日には連絡がくるらしい。

 しかし,自分が陽性である可能性のある人が,容器に唾液を入れる際に偽装工作をする余地はある。代理の人の唾液を入れることもできる。唾液を入れる過程は,だれも管理していないからである。

 同じような偽装は,ドーピング検査や麻薬検査における尿の採取でも実際に行われているからである。

 正直,筆者もドキドキではある。もし間違って陽性と判断されたら,自分の行動の制限はこれまでとは比べ物にならないほど窮屈なものになる。妙なレッテルを貼られてしまい,社会生活も十分にできなくなる可能性もある。人の唾液と取り違えられる可能性は,容器を業者が回収する時点でも,検査を行う時点でも,結果を連絡する時点でも,起こりうるからである。「間違えました」では済まないが,現実にこの取り違えも起きているから,油断はできない。

 何度も言うが,ワクチン接種の拡大と,地道な検査による炙り出しは,対策の両輪である。ワクチン接種を正規の2回実施したとしても,デルタ株ウイルスなら感染するブレークスルー感染が起きている。変異株ウイルスはそういう性質を持っており,さらに変異する可能性もまだまだある。ラムダ株ウイルスは,さらに脅威と見られているし,国内検疫での確認や,オリンピック期間中の感染確認もあり,油断はできないのである。

 健康パスポートは,ワクチン接種か,3日ごとのPCR検査陰性証明で十分かと思っていたが,ワクチン接種者でも週1回のPCR検査陰性証明が必要なのではないかと思えてきた。一般医療機関がこの役を担うのか。ワクチン接種が頓挫している現在,PCR検査による感染者の炙り出しの業務で貢献していただいた方がいいのではないか。おそらく秋にはまた,ワクチン接種が忙しくなるのだろうから。