jeyseni's diary

「ジェイセニ」と呼んでください。批判ではなく提案をするのが生き甲斐です。

ワクチンでの注射針の刺し方--世界の常識が日本では違うらしい

新型コロナウイルスの感染拡大が止まらない。イギリス,南アフリカ,そしてブラジルで感染力が強いという変異ウイルスが,さらに感染拡大を加速させている。

 経済活動をこれ以上止められないイギリスでは,ワクチンの接種を積極的に進めている。アフリカでもワクチン接種が始まった。アメリカでは接種を進めているが,接種に応じない人がかなりいるらしく,予定の半分以下ぐらいしか進んでいない。さらにフランスはワクチンは供給されているものの,行政の不備でほとんど接種が進んでいないという。

 逆にイスラエルは1月19日からワクチン接種が始まり,人口の30%近くの200万人以上が接種が済んでいるという。東京の人口と同じ人が受けており,高齢者は70%以上が接種済みらしい。UAEも人口の17%が接種済みらしい。

 日本では,2021年2月末から医療関係者への接種が始まる予定である。一般の人に対しては4月だろうか。緊急事態宣言の期間が2月7日までだが,1月7日に首都圏1都3県に出されたあと,やっと1月12日に関西の2府1県,中部の2県,そして福岡,栃木も加えることになった。だらだら感がまた出てしまった。2月7日までと発表されているが,結局2月7日では終えず,首都圏も含めて1カ月後の2月12日まで延びるのだろう。さらにここにまた複数の県が段階的に加わると,それに従って期間が延びる。要請の内容もあいまいで,結局,感染拡大の抑制効果は出ないだろう。早く日本での一般のワクチン接種を始めるべきだと考える。それでも,日本人へのワクチン接種が始まると,一部で出るであろう副反応をマスコミが大げさに取り上げ,いったん中止,などの措置が取られることになるだろう。

 さて,ニュースで紹介されている海外のワクチン接種の様子を見て,注射の打ち方の違いに気づいた。どの国も注射器の針を皮膚に直角にかなり深く刺して注射している。日本は皮膚に対して斜めに針を刺して注射する。今回のワクチンは,皮下注射ではなく,筋肉注射しないといけないのだろうか,なんだか痛そうだな,と思っていた。

 ところが,実はこの筋肉注射は,世界では常識なんだそうだ。新型コロナウイルスのコメントでたびたび登場されるナビタスクリニックの久住英二先生のホームページでの解説がわかりやすかった。

navitasclinic.jp

 日本では過去に,小児への筋肉注射で数千人の筋肉マヒが出たために,皮下注射が中心となり,これが日本の常識になってしまったようだ。上記の先生のホームページでの解説を参考にしていただければ,筋肉注射の合理性が理解できるだろう。

 ただ,医療従事者もこの筋肉注射の施術の訓練をあまり受けていないのではないか。また,注射を受ける側も,筋肉注射についての経験がほとんどないため,抵抗があるのではないか。

 筆者も,生まれてこのかた60年余,筋肉注射の経験は一度だけしかない。小学生のときにはしかで発熱し,医者の訪問を受けたときにお尻に筋肉注射を受けたのを覚えているだけである。筆者はうつ伏せになっていたので針が刺さる瞬間は見なかったが,チクッとしたときに後ろを振り向いて針が垂直に突き刺さっているのを覚えている。

 もっとも最近のインフルエンザワクチンの注射は,針が短いものの,皮下注射ではなく筋肉注射をしているのかもしれない。

 ただ,映像で見る新型コロナウイルスのワクチン注射の針は,長さが3cmぐらいはありそうだ。なんとなく痛そうに見えるが,実は大丈夫なのだと信じて,受けたいと思っている。医療関係者の皆さんも,「新型コロナウイルスのワクチン注射は,こういう方法ですよ」と横の連携を取って,自信を持って接種を進めていただきたい。