jeyseni's diary

「ジェイセニ」と呼んでください。批判ではなく提案をするのが生き甲斐です。

カップウォーマーの謎

冬場のテレワークでは,寒さ対策が課題である。最近の新電力料金は,深夜電力を利用した給湯システムを基準にしているので,昼間の電力料金が高い。テレワークで昼間に暖房に電気を使うと,電気代が一気に跳ね上がる。利用者は電気代に苦しみ,電気供給側は過剰供給によるシステムダウンの危機と直面する。困った価格体系である。

 寒さ対策の一つとして,カップウォーマーを購入した。自分の机のそばでホットコーヒーを暖かいまま保ちたいという気持ちだった。お茶なら保温水筒でいいのだが,コーヒーを水筒に入れるとなると,たとえば2杯分を入れてしまうことになり,消費量が増えてしまう。オフィスでは保温マグカップを使用していたが,自宅だと普通のマグカップカップウォーマーがいいかな,と思って試してみた。

 実は,カップウォーマーとの出会いは,おそらくもう20年ぐらい前になるのではないかと思う。当時,この手の商品がなかったのだが,パソコンのUSB給電でカップを温める,という名目の商品を見つけたので,取り寄せてみた。当時まだAmazon通販などなかったと記憶している。

 ところがこのUSB式カップウォーマーは,まったく役に立たなかった。温度をキープするだけの商品だったが,ウォーマーは暖かくなるものの,カップのコーヒーはまったく保温することができなかった。これは選択失敗だった。

 ここのところ寒さも少し和らいできているのだが,やはり温かいコーヒーを手元に置いて飲みたいという欲求がまた出てきた。検索してみると,Amazonにも楽天にもヨドバシにも多くのカップウォーマーが掲載されていた。

 USBの給電電力が向上したとはいえ,前の失敗経験もあるので,AC電源タイプから選んでみた。専用カップ付きの商品もあり,たぶん相性もいいのだろうと思ったのだが,海外(中国)からの直送となるらしく,2週間かかるとのことだったので,またいつものごとくAmazonでポチっとし,翌日届くものを選んだ。価格帯は中間クラス。さすがに今度は失敗はないと思っていたのだが・・・・。

 結果は,みごとに期待を裏切られた。いつも使っている陶器のカップだと,底が上がっているので接触面が少ないのが,保温できない理由かと思い,底が平らなステンレスのマグカップを別途購入して試してみた。発熱部分は手で触れないぐらい熱いのだが,なぜかマグカップのコーヒーは保温が効かなかった。

 たしかに,底が平らといっても,たぶん1mmぐらいは隙間ができているようなので,これを埋める方法で再度試してみるつもりである。それにしても,ここまで保温できないものなのだろうか。

 考えてみると,ガスコンロでもIHコンロでも,熱源は鍋底に直接当たっているが,カップウォーマーの熱の伝わり方は微妙に間接的になっているのかもしれない。AC電源方式で“火力”が強い,という思い込みではいけないのかもしれない。

 もう一つ考えられるのは,電源仕様である。中国製だった本機の電源仕様はAC110Vとなっていた。これをAC100Vで使うと,出力は約1割少なくなる。昔の白熱電球の場合,海外の110V仕様の電球を使うと,発熱や明るさがやや少なくなる分,寿命が伸びると言われていた。今回の場合も,発熱量が予定より少ないのが原因の一つなのかもしれない。

 実は家に使っていない卓上のIH調理器がある。大きな鍋が載るぐらいのサイズなので,勉強机に置くには大きすぎるのだが,少なくともこれならステンレスのマグカップでコーヒーを保温,あるいは加熱することもできるだろうと思っている。思い切って,マグカップサイズのIHカップウォーマーを販売してくれないものだろうか。沸騰するほどの加熱はしなくていいので。