jeyseni's diary

「ジェイセニ」と呼んでください。批判ではなく提案をするのが生き甲斐です。

Google Voice Accessが面白いが悪戦苦闘中

クルマを運転していて,何がしたいかというと,ハンズフリーでショートメールを発信することである。「今,〇〇を通過。あと何分で帰宅予定」というメッセージを,電車で帰宅するときと同じようにクルマから発信したい。

 Androidスマートフォンを使っている筆者は,googleの標準的な音声認識機能「googleアシスタント」で何とかならないかとさんざん試してきたのだが,「LINEを起動」と言ってLINEのトークメニューが開くところまでしか,操作できないのが悩みだった。友達として特定の家族や家族グループを選択することができない。ここを指でクリックして,その後メッセージは音声入力できるのだが,これを送信するのにまた画面上のボタンをタッチしなければならない。

 今日になって,Google Voice Accessというベータ版のアプリがあることを知った。現在はバージョン2.1。基本的には英語版だが,ところどころ日本語も認識する。それが良かったり悪かったりで,まだ使い込めていないのだが,ある流れですべて音声によるメッセージ送信ができたので,ご紹介したい。

 仕組みとしては,画面上にあるクリックするとアクティブになる要素を音声で指定することで,一連の動作を指示している。2.1では,画面上の要素の名前,たとえばフォルダ名だったりアプリ名だったりを音声入力すると,そのアイコンがアクティブになってクリックされて次の画面に移る。前のバージョンでは,アイコンやボタンの名前ではなく,それぞれのアクティブな要素に順番に番号が付けられ,その番号を音声で入力することでクリックしたことになっていた。2.1でも同じインタフェースがあるはずなのだが,筆者のAndroidスマホでは,この番号付けができなかった。

 日本のスマホの画面では,漢字,ひらがな,かたかな,アルファベット,数字など,アイコンにつけられる文字の種類が多い。そしてVoice Access音声認識が,まず日本語が優先されてしまった。このために,大部分のコマンドが英語で認識されないと使えない,というおかしな現象が生じてしまう。逆に日本語で「天気」と音声入力すると,「天気」と名付けたフォルダが開いて次に進むことができる。しかしその開いたフォルダを閉じるコマンドが,英語で認識されないため,進めなくなってしまうのである。アイコンに番号表示ができれば,数字は共通なので,うまく使えるはずなのだが。

 筆者がおこなった方法は以下である。トップ画面に「メール」などのフォルダがあり,「メール」フォルダの中には,「LINE」「GMAIL」などのアプリが入っている。

この順に,「メール」「LINE」と音声入力すると,LINEアプリが起動した。トークの相手を音声入力するとトーク画面になり,入力欄にカーソルが入る。ここで音声入力すると,送るメッセージが入力される。最後に「送信」と音声入力すると,メッセージを送信できる。

 ここから戻る手段をまだ見つけられていない。とりあえず,「デスクトップ」または「ホーム」と音声入力すると,トップ画面に戻ることができた。

 これで行くと,たとえば「google」フォルダにある「マップ」を起動し,「〇〇までナビして」と音声入力すればナビが始まる。googleアシスタントの場合は,トップ画面でいきなり「OK google,〇〇までナビして」と音声入力すれば起動はできる。しかし,デフォルトのアプリしか起動できないので,任意のナビ,たとえばLINEナビなどを起動することはできない。

 ベータ版ということもあるのだろうが,音声認識の言語は,googleアシスタントと同様,日本語でまず認識する。このため,画面上にボタンとなる日本語(漢字,カナ)の文字があれば,まずそれをヒットする。しかし日本語の文字がない場合は,認識できない状態になる。「ライン」と呼んだ場合,これを「LINE」としてLINEをヒットする。ところが,肝心の英語のコマンドの認識をなかなかしてくれない。上の例だと「デスクトップ」と音声入力すると,「Tapped Top」と認識してホーム画面に戻ってくれるのだが,前の画面に戻ろうと「back」「return」「end」「escape」などと英語で発音してもなかなか認識してくれないし,認識しても別の単語と認識されることが多い。音声入力モードが日本語になっているようなので仕方がない。言語を切り替える機能は,このアプリでは実装されていないので,「英語を認識」に固定することができない。逆に,画面上の漢字やカナなどを認識させようと思うと,また無理が出てくる。

 理想としては,クルマの中でハンズフリーでメッセージ送信できるところまで行きたいのだが,実際にクルマに載せてみると,その音声認識能力が一気に下がる。雑音のせいかと思われる。イヤホンマイクなどで,口の近くで声を認識してもらう方法も考えなければならない。できれば,何とかモノにしたいところである。