jeyseni's diary

「ジェイセニ」と呼んでください。批判ではなく提案をするのが生き甲斐です。

二足歩行は実は複雑

日本は、鉄腕アトムの影響でヒト型ロボットへの思い入れが強い。筆者がメディアに関わった40年前には、まだ大学の研究室で脚だけの頭デッカチな二足歩行ロボットの研究が始まったばかりだった。支えがなければすぐに転んでしまうシロモノだった。

 日本ではその後、ホンダやソニーが二足歩行ロボットを開発。なかなか機敏な動きで感心させられたが、足元を見るとかなりのデカ足で、まだまだバランスの取り方が難しい様子を伺わせた。実用的というよりエンタテインメントの方向で活路を開こうとしたが、21世紀パラダイムシフトで経済にブレーキがかかり、立ち消えになった。

 一方、アメリカは相変わらず軍事開発への資金投入は膨大である。監視用と言いながら、攻撃にも使えそうな二足歩行ロボットや四足歩行ロボットの開発が一気に進んでいる。その動きは、もはや生き物である。恐怖さえ覚える。

 日本の大学で、脚を振りだして重心の移動だけで動力も制御もなく歩き続ける二足歩行ロボットの研究がある。腰、膝、足首に単純な関節を入れるだけで、何kmも歩くことができる。ただし、一定速度、一定路面が条件のようで、普通の環境には対応できない。

 今、筆者自身の歩行の矯正中なのだが、実に面白い知見がたくさん得られている。とにかく、関節にしても筋肉にしても、実に複雑な動きをすることが意識できているからである。前後左右のバランスだけでなく、蹴り出す時の力の入り方、1本脚のときのバランスの取り方など、面白いのである。

 何か役に立てるようなデータを残したいものだと思っている。