jeyseni's diary

「ジェイセニ」と呼んでください。批判ではなく提案をするのが生き甲斐です。

スポーツマンはいろいろなスポーツをした方がいいと考える件

サッカーのワールドカップが大盛り上がりを見せている。日本が決勝トーナメントに進めるかどうかの対スペイン戦に勝利したことで,昼のワイドショーが2時間すべてをこの話題で進めたのには驚いた。筆者がチャンネルを変えると,家族があからさまに嫌な顔をする。早々に自室に戻るしかないのだが,それも嫌な顔をされる。手元でスマホで別番組を見ていても注意される。スポーツに限らず,お笑い番組,クイズ番組,そしてだみ声MCばかりが出てくるテレビ番組が多く,筆者の居場所がなくなりつつある。

 それにしても,スポーツ選手の身体能力は素晴らしいと思う。力も反射神経も,そして体型も文句のつけようがない。かつては野球しかなかったが,筆者の知らない間にサッカーが全国区になっていた。世界レベルに遠く及ばなかったテニスやラグビー,卓球,バスケットボール,バドミントンなどの球技に加え,水泳,陸上競技,スキー,スケート,そしてオリンピックの新競技なども,世界レベルに選手が出てくると急に注目されるようになった。実際,日本人の体格も運動能力も,かつてとは比べ物にならないほど向上しているようである。

 以前は,ケガをするとそこで競技人生が終わる選手が多かったように思う。しかし現在は医学の発達により,さまざまな手術によって運動能力が回復し,現場復帰する選手も増えた。パラリンピックを見ると,人間の能力を越えるような成績が出てきている。装具の進化が選手の能力を引き出すばかりか,意欲も生きる力も与えてくれている。身体を動かせることは,人にはやはり大切なのだと感じる。

 それにしても,スポーツマンのケガが多すぎるように思える。多くの選手が必要以上に関節に負担を与えないようにテーピングして競技しているが,それが痛々しく見えることがある。特に相撲力士のテーピングやサポーター姿は痛々しい。

 運動をする前の準備運動やストレッチなどの準備は,スポーツ選手にとっては当然なのだが,これにも現在は科学的な理論付けが行われ,合理的な指導がされているようである。かつてのリズムを加えたストレッチから静的なストレッチへ変わったのも当たり前のようになった。運動後のアイシングも,普通に行われている。これもまたいろいろな意見があるようである。

 筆者はもともと運動が苦手で,走るのも遅かった。個人種目としての鉄棒は人並みにできたが,あとは幅跳びも高跳びもボール投げもすべてダメだった。その後はテニスとスキーが好きになったが,楽しむ程度。30歳でぎっくり腰を起こして以来,30年間は運動は何もできなかった。腰痛解消まで15年かかり,その後,自ら工夫したねじりストレッチで身体の各所の感覚がかなり戻ってきている 関節は面白い--ねじりストレッチが実は効果大 - jeyseni's diary (hatenablog.com) 2021/2/6。

 関節が柔らかくなると,その周りの筋肉が目覚めてくる。最初は少し痛みがあるが,無理をしないように続けていると,筋肉が動き始める。膝周りの筋肉など,これまではふくらはぎと大腿の大きな筋肉だけだと思っていたのが,膝の左右や上下にも小さい筋肉があることが認識できるようになる。これまで動かしていない動きをすることで,身体中のさまざまな筋肉が連動して動き始めるのを感じる。

 一流のスポーツ選手は,自分の身体のあらゆる場所を意識して練習や競技に臨んでいると思われるが,一つの競技ですべての筋肉を使うわけではない。腕を上に伸ばす動きや,脚を後ろに大きく開いて腰を落とす動作など,普段使わない動きはなかなか経験できるものではない。

 そこに,ほかの競技も試してみる価値があると思う。実際,一流選手が他のスポーツに参加するケースがときどき報道される。動きの速い競技の選手は,ゆっくりした動きの競技を体験すると,関節の可動範囲を広げられたりできるのではないだろうか。

 筆者が編み出した(かもしれない)椅子に座ってのストレッチも,実に効果的である 椅子に座って、足首のストレッチと強化--立ったままだとケガするが椅子だと加減できる。 - jeyseni's diary (hatenablog.com) 2022/7/4。最初は足首のストレッチのつもりだったが,膝周りの筋肉の強化にもつながりつつある。

 あとは,左右の切り替えも効果があると考えている。野球でもテニスでも,問題になるのが,利き腕を酷使することである。少年野球でも問題になった時期がある。筆者がスキーに夢中になったのも,左右を交互に使うスポーツだからである。もっとも,何度も書いているが,左脚がプチ麻痺状態だったので,上達はあまりしなかった。

 大リーグでも活躍している大谷翔平選手のような,スイッチヒッターは,左右のバランスが取れることで長持ちするのではないかと思うのである。

 筆者の個人的な感想として,かつて苦手だった水泳で,社会人になってオフィスの近くにあった区立体育館のプールで週末にクロールの練習をするようになった。当初は息継ぎがうまくできず,水をたらふく飲んでしまっていたのだが,あるとき,顔を上げる向きをこれまでの左側から右側に変えてみたところ,無理なく息継ぎができることを発見した。左側で息継ぎすることが当たり前と思っていたが,実は右側の方が右肩が十分に回ることから息継ぎがしやすいことがわかったのである。それ以来,クロールが自分の標準の泳ぎになった。自分の身体を知るきっかけは,意外にもそうしたちょっとした思いつきから生まれるのかもしれない。一流のトレーナーは,選手の欠点を見抜き,それを克服する術を知って対応しているのだろうなと思っている。自己流は危険だし,結果が出るまでに時間もかかるが,自分の身体と会話しながら,自分に合った方法が見つかるといいと思う。