このCOVID -19コロナウイルス禍でも、結構多くの人たちが旅行に行ったり、スポーツ観戦に出掛けたりしている。我が家はもともとあまり旅行もしない。スポーツ観戦は客人のお付き合い程度。まあ子供たちは映画を見に行ったりしている程度で、筆者にいたっては運転手がわりで引っ張り出される以外はほぼ家にいる。
リアルな空気がいいことは分かっているが、絶対にリアルでなければならないというのでもないかな、と思っているので、楽な方を選んでいる。
リアルな空気は「アナログ」であり、バーチャルな空間は「デジタル」であるとも言える。
アナログな世界は、精神的には落ち着く気がする。逆にデジタルな世界は緊張の連続である。このデジタルな空間によってひょっとしたら、ヒトの精神に負担がかかって、さまざまな精神の病が生まれているのかもしれない。
代表的なのが、ゲームである。バーチャルな世界の中とはいえ生死を賭けた闘いが行われる。点数稼ぎゲームも時間との勝負だ。緊張を強いられる。しかしおそらくアドレナリンなどの好戦ホルモンやセロトニンなどの快感ホルモンなどの働きで時間と空間が超越される。運動もしていないのに、疲労するのは無理もないのだが、これが快感のようである。
さて、話を仕事に移して考えてみると、テレワークはデジタル時間、リアル出勤はアナログ時間である。リアル出勤では、常に職場のほかの人とのコミュニケーションがある。仕事の話もあれば雑談もある。8時間を連続的に仕事をする職場では、かなりの緊張が強いられるが、会議をベースとする職場では、会議の準備や相談などの個人ワークに使う時間が結構ある。いわばマイペースで仕事ができる職場である。前者のテレワーク化は難しいが後者は比較的簡単にテレワーク化できると考える。
テジタル時間のいいところは、集中できることである。実際、テレワークではオフィスよりも1つの仕事に集中して最後まで貫くことができやすい。オフィスで午前中かかっていたような仕事が1時間で終わる感覚である。残った時間をほかの仕事をしてもいいが、個人の時間として使うことができる。成果の量は同じである。切り替えさえできる人であれば、デジタル時間はメリハリのある時間となる。
よく見かけるのが、出勤途中にスマホをずっと見ている人である。たいていは、ゲームをしている。せっかくのアナログ時間をストレスのかかるデジタル時間にしている。しかもアナログ時間と同じ長さをデジタル時間に費やしているので、脳への負担は大きい。オフィスに着いたらやる気が起きないのではないか。つまり二重に時間と脳のリソースをムダに使ってストレスを溜めているのである。
2021/7/12から東京は4回目の緊急事態宣言に入る。この1週間を通常出勤したが、とにかく疲れた。筆者はアナログな人付き合いがヘタなのも理由の1つだろう。来週からまたテレワークに入る予定である。