jeyseni's diary

「ジェイセニ」と呼んでください。批判ではなく提案をするのが生き甲斐です。

アナウンサーのタレント化に苦言--ニュースアナウンサーはAI時代に突入か

クイズ番組を見ていると(と言っても,筆者は食事のときにテレビでクイズ番組がついていればそれをじっとガマンして聞いているだけなのだが),最近は局所属のアナウンサーやフリーのアナウンサーが解答者として出演いているケースをよく見かける。

 かつてクイズ番組といえば,視聴者参加型か,物知りの俳優や女優(中には大学教授もいたが)だった。一般人なら賞金目当て,俳優なら「この人はこういう知識もあるんだ」と感心しながら楽しんだものである。正解しても,リアクションは上品だった。

 今や,クイズ番組はお笑いタレントに席捲されている。もちろん司会進行もお笑いタレントである。正解しようが不正解だろうが,解答者も司会者も大騒ぎするパフォーマンスだらけである。お互いに突っ込み合いのパフォーマンスが続く。クイズの内容など,そっちのけである。

 そこに女性の局アナやフリーアナが参加する。名目としては,高学歴という触れ込みでの参加である。

 以前,スポーツ報道や現地インタビューに女性アナウンサーが使われることについての疑問をこのブログで書いた スポーツアナウンサーはなぜ女性が多いのか - jeyseni's diary (hatenablog.com) 2021/5/27。美女と野獣のたとえではないが,その後,スポーツ選手と女性アナウンサーの結婚が続出した。勝った後のインタビューで美人が近づいてくれば,だれでも舞い上がってしまう。

 同じように,クイズ番組でも美人の女性が加われば盛り上がるのは当たり前である。

 さて,アナウンサーの仕事は,エンタテインメント番組に出演することなのだろうか。ひょっとしたら,最近の民放局の入社の条件として,アナウンス業務以外にお笑いパフォーマンスをすることが入っているのだろうか,と思われるほどである。

 入社時,おそらく学歴を評価され,話術を評価され,そして外見も評価されてきただろう。高学歴で美人,アナウンスで視聴者以上の情報を持っていることによる優越感もあり,ついつい天狗になっているのではないか。

 特に,フリーになってからのタレント活動が顕著になっているように思える。放送局の入社を単に踏み台にして,より収入の見込めるフリーアナウンサーで,タレント掛け持ち,という選択をしているような気がする。民放局各社は,これを見越しての採用のようにも見えるが,NHKはいかがなものか。

 お笑いタレントの高学歴化が目立つ。芸を売り物にしているというより,看板でまず一般視聴者を上から目線で見て優位に立とうとしているように見える。いかにも浅ましい。アナウンサーも学歴と外見だけで視聴者を見下しているように思え,がっかりである。もっとも,NHKで実際に使われ始めたAIアナウンスの質が,人間が話すのとほとんど変わらないほどのクオリティになっているのを見ると,ニュースを読むだけのアナウンサーは要らない時代になっているのかもしれない。