jeyseni's diary

「ジェイセニ」と呼んでください。批判ではなく提案をするのが生き甲斐です。

重点措置解除後,BA.2が「新型インフルエンザ」として定着へ--ただし死者数は年間1万人とインフルの3倍の脅威に

重点措置解除でもマスク着用だけは義務化継続を--日本は人の密度が高いのだから - jeyseni's diary (hatenablog.com) 2022/3/3 のブログである。来週3/21をもっておそらく大阪以外の都道府県20の重点措置が解除される見込みである。

 重点措置解除によって,飲食店での営業時間の制限やアルコール提供の制限がなくなる。同時に補助金もなくなる。解除する以前にすでに人流はほぼ元に戻っているので,営業時間の延長と酒類の提供によって飲食店に人がより多く戻ってくることはある程度期待できるが,同時に「それほど売上は回復しない」ことも予想される。あとは飲食店側の営業努力で「いかに安全に飲食できるか」をアピールすることだろう。ぜひ,底力を見せてもらいたいものである(どこかの営業担当に聞かせたい・・・)。

 全国の1日の感染確認者数は,2022/2/5の10万5611人をピークに3/15現在で5万781人と約半分に漸減している。他国の場合は,オミクロン株の傾向として1ヶ月でピーク,1.5ヶ月でピークアウトしているのに,日本ではピークまで1ヶ月だったのに対し,ピークアウトからの減り方が明らかに鈍い。

 この分析はされているのかされていないのか,一向に発表されない。その中で,感染確認者数は「明らかに減少傾向」にあり,病床逼迫も改善されているようだ,というだけの理由で,政治的判断で重点措置が解除されることになる。

 「解除」と聞いて,マスクを着けなくなる人が増えるだろうし,黙食もなくなるだろう。ステルスオミクロンのBA.2は,一般の風邪と症状が見分けがつかず,無症状のケースも多い。PCR検査をしても陽性判定が出ない。となれば,また感染拡大するのだろう。ただ,第7波という形ではなく,もうBA.2が「新型インフルエンザ」として定着するのではないかと思われる。ただし死者数は,現時点の1日100人の1/3の30人になるとして,年間1万人とインフルの3倍の脅威として残るのではないだろうか。ただ,インフルエンザによる死亡者や交通事故による死亡者がすでにニュースにならないように,世間的には騒がれなくなるのかもしれない。

 インフルエンザは,毎年流行期前のワクチン接種が当たり前になってきている。筆者は,インフルエンザは特効薬が日本の製薬会社で製造されて供給も安定しているため,ワクチンなしでも重症化は防げると思っている。それでもやはり怖いので,接種を受けている。しかし,COVID-19にはまだ特効薬がない。中等症から重症化のリスクを3割程度下げられるだけである。したがって,ワクチン接種がまだ必要である。

 現在のファイザー,モデルナ,アストラゼネカのワクチンについては,いろいろな意味で拒否感を持っている人がまだまだ多い。「海外製」で「mRNAという前例のない遺伝子組換えによる製造法」で「高い副反応率」といろいろある。ならば,「日本製」で「鶏卵を使って培養し不活化」し,「副反応が少ない」ワクチンを開発する必要があるし,インフルエンザの特効薬である「タミフル」「リレンザ」「イナビル」などと同様の特効薬を開発する必要がある。

 シオノギのワクチンは間に合うか - jeyseni's diary (hatenablog.com) 2021/7/10 で紹介した同社のワクチンは,遺伝子組換え法によるものだが,いまだに治験が終わっていない。治療薬の方が先に承認されるかもしれないが,国内でのクスリ開発のもたつきも気になる。複数名乗りを挙げていたグループは,その後どうなったのだろうか。

 職場は,換気がきちんとされているかどうかが,選択の決め手になるかもしれない。換気ができていれば,マスクの常時着用は必要なくなり,会議など集中して議論する場合だけ着用すればいい,というルールができるといい。電車やバスは,おそらく今のような積極的な換気は行われなくなるだろうから,マスク着用は個人的には続けたい。飲食店やイベントは,やはり換気がポイントである。ぜひより積極的な換気対策を表明していってほしい。

 とにかく,特効薬の開発が早急に必要であると考えている。