jeyseni's diary

「ジェイセニ」と呼んでください。批判ではなく提案をするのが生き甲斐です。

重点措置解除でもマスク着用だけは義務化継続を--日本は人の密度が高いのだから

2022/3/6で,1月から始まった新型コロナウイルス第6波の重点措置が取られていた31都道府県が,解除か延長かが議論されている。3/3時点では,東京とその周辺3県,大阪,京都,兵庫,愛知,北海道を中心とした16都道府県が3/21まで約2週間の延長が予定されている。

【修正】2/21までの延長は,18都道府県と発表された 2022/3/3。北海道、青森県茨城県、栃木県、群馬県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、石川県、静岡県岐阜県、愛知県、京都府大阪府兵庫県香川県熊本県

 解除されるのは,福島、新潟、長野、三重、和歌山、岡山、広島、高知、福岡、佐賀、長崎、宮崎、鹿児島の13県。【修正終】

 感染者数は概ね2月初旬にピークアウトし,その後徐々に下がり始めているが,減るスピードは筆者の期待に反して緩慢である。やはり諸外国に比べて3回目のブースターワクチン接種が遅れていることが原因として大きい。

 さらに高齢者施設でのクラスターがまた発生し,ここでの重症化から死亡するというパターンが増えている。このうち,COVID-19による肺炎での重症化より,基礎疾患病の悪化による重症化のケースも多いという。これまでのような感染症専門医だけの措置では助けることができないという。一般病の専門家医との分業,あるいは協業が必要な段階と思われる。やはり,第6波の段階で感染症五類から二類に変更すべきだったのではないか。

 さらに厄介なのは,オミクロン株の亜種としてのBA.2ステルスオミクロン株が広がっていることである ステルスオミクロン情報--PCR検査に引っかからないという亜種があるらしいという驚き - jeyseni's diary (hatenablog.com) 2022/1/25。

 BA.2の対応については,①ワクチン,②換気,③マスクをすべて実行することであると,すでに指摘している ステルスオミクロンBA.2拡大開始と対応策のまとめ--症状の有無,PCR検査の陽陰に関わらず感染の可能性あり - jeyseni's diary (hatenablog.com) 2022/2/25。

 筆者としては,重点措置をいくら延長しても変わらないと思っている。というか,世の中はもうほとんど日常に戻っている。街中の人混みや地下街,電車の人混みを見ると,飲食店の時間短縮を中心とする重点措置がほとんど意味を持っていないと感じる。実際,飲食店は必要な措置を取っており,換気にも気を使っている(本当に十分な換気が行われているかどうかは疑問がないわけではないが)。ワクチンを絶対に打たないという人もかなり減っている(身近にいることはいるが)。

 そして何より,人の少ない田舎道でランニングしたりブラブラ徘徊している年寄り以外は,ほぼ全員が何らかの形でマスクを常用している。いまだにくしゃみマナーができない人は少なくないが,さすがにマスクを外してくしゃみをする人はなくなった。まだ寒さが残るにも関わらず,電車の窓開けをしても誰も文句を言わなくなった。

 個人でできることは,ワクチン接種とマスク着用である。そして目の前で「この人は気を使ってくれているな」と感じさせるのは,マスク着用だけである。

 各国が,ワクチン接種の完了とともに行動制限もなくし,同時にマスク着用義務もなくしているが,ここだけは日本は従う必要はないと思っている。というのも,生活空間での人の密度がまったく異なり,日本は人の密集度が他国よりも高いからである。

 また,咳・くしゃみマナーについては日本はいまだに最低の水準である。これは,年配者が中心かなと思ったのだが,若い人でもマナーができない日本人は多い。この季節は花粉症によるくしゃみに苦しむ人も多いが,ステルスオミクロンに感染していても症状もなければ検査でも陰性にしかならないとなれば,花粉症によるくしゃみでもコロナウイルスを拡散する危険性は高いのである。

 これを防ぐ方法は,正しいマスク着用以外にはない。しかし,「重点措置解除」と宣言されれば,多くの日本人はマスク着用をしなくなるのは目に見えている。

 重点措置解除に伴い,「マスク着用義務化措置」に切り替える,と宣言することを提案したい。