jeyseni's diary

「ジェイセニ」と呼んでください。批判ではなく提案をするのが生き甲斐です。

スマホ歩きサポートカメラ付きスマホを考えたが、やめた件

今日も今日とて,筆者の眼の前をゆっくり歩いている人がいる。またかな,と思ったらやはり「スマホ歩き」である。これはもう「スマホ依存症」という病気である。

 どれだけ「スマホ歩きはやめましょう」「スマホ歩きは危険」と言われても,やめない。精神の病,あるいは洗脳されていると言ってもよく,薬物依存症やタバコ(ニコチン)依存症などよりもタチが悪い。代わりのモノがなく,しかも“機能”はどんどん向上しているので,依存度がますます上がる。おそらく,精神的なコントロールが効かなくなっている状態であろう。

 困った状況をサポートしてくれるのが機械なのだが,当の本人は何も困っているわけではないので,機械,つまりスマホ側で何か工夫をしようとしても,逆に受け付けない。余計なモノを付けると,それを外してでも避けようとする。また,そういったサポート機能のない機械をわざわざ探してきて使うだろう。クルマのさまざまな安全装置も,要らないと思っている人は使わない。まだそこには人間側に主体性があるように思えるが,結果として死んでしまったら元も子もない。スマホ歩きも,階段やホームから落ちてケガをするとか,自分が痛い目に遭うまでは気づかない。おそらく1回ぐらいは階段を踏み外していると思われるが,その程度では治らない。

 あとは、スマホ側に安全装置を付けることである。日本の場合、iPhone のシェアが8割なので、Apple が「入れる」と言えば済む。ユーザーはiPhone を使わない選択はしないからだ。

   しかし、いかなる安全装置もしょっちゅう働いてしまうと、人は拒絶反応を起こす。かつてクルマには時速100kmを超えると「チンチン」とベルが鳴る仕掛けが取り付けてあった。筆者はマジメなので、これを鳴らさない運転が正しいと思い、後ろからさらに速いクルマが来た時に一時的にスピードを上げて回避する時にやむ無くベルが鳴る状態にする程度だった。このベルの音が鳴らないように改造すると車検を通らなかったはずだが、いつの間にかベル自体が無くなってしまった。多くのドライバーには不評だったのだろう。

   本来なら、スマホに前方を写すカメラを取り付け、使用画面と同時に映して気をつけて歩いてもらうという機能を考えたのだが、スマホ歩きを常習している人はその映像も見ないだろう。

   また、画面に出さずに、いざ本当に危険な時に、画面を消すとか、点滅させるとか、せめて赤ランプを点滅させるとかも考えたのだが、これも効くのは一度だけであり、次回からは機能オフにされてしまうだろう。

   あとは、勝手に情報収集して警告することかもしれない。本人に警告するか、警察に警告情報を提供するかは、またプライバシーとの関係でややこしい。ただ、Google が位置情報やメール情報を勝手に集めているのと同様、NTTが勝手に位置情報を集めているのと同様、また厚生労働省が勝手に接近情報を集めているのと同様、歩きスマホ状態のスマホの情報を収集することはもはや簡単なことではないだろうか。

   できるのに使わない、というのは、この機能を発表することでユーザー離れが起きるかもしれないという懸念だろうか。

   筆者も営利企業に勤めているから、経営者の本音がいかに汚いかをよく知っている。まともな商売をやっていては生きて行けないことも知っている。知床半島の観光船の事故にしても、不具合か起こるまでは続けるというのが経営者だからである。Apple には「これで正しい使い方を知ってほしい」というメッセージを込めて市場投入してもらいたい。