jeyseni's diary

「ジェイセニ」と呼んでください。批判ではなく提案をするのが生き甲斐です。

ムラミとヤバミ--男女の感覚の違いを「○○み」アンテナで考えてみた

昔は,味付けで「さしすせそ」と言われたものだった。さ(砂糖),し(塩),す(酢),せ(醤油=せうゆ),そ(味噌)の順で調味料を入れるといいとされていた。順に,甘さ,塩気(しょっぱさ),酸っぱさを示し,醤油と味噌は旨みだろう。

 一方,人間の味覚の感覚は,甘味,塩味(えんみ),酸味,苦味,うま味(旨味)が基本とされている。辛味は痛みの刺激とされており,味覚の感覚とは別なようである。

 さて,あるコンビニのポスターで,そうめんの紹介に「つるみ」という単語を見つけた。何だこりゃ,と思った。おそらく「つるっとした喉越し」のことを表現しようとしたのだろう。

 あまり使いたくない言葉だが,「ヤバい」という言葉も「ヤバミ~」といった表現がされることがある。なんとなく今の流行りなのだろうか。「ヤバ~い感じ」という感じなのかなと思われる。

 筆者は日頃から,男女の感覚の違いを表現できないかと思っている。筆者を含む男性が異性に対して感じる感情とその後の行動,女性が男性に感じる感情とその後の行動が,どうしても噛み合わないように思うからである。

 女性が感じる感覚はまさに「ヤバミ」かなと思ったりしている。好意を持つ相手に対して「キュン」と感じるというが,それは一瞬の感覚であり,その後のドキドキ感もいずれ自分の身体に起こるかもしれない事件に対する期待感と危機感が混じり合ったものになる。期待感の多くは失望に変わり,危機感は継続する。ヤバいかな,という感覚が常に付きまとうのが,女性にとっての異性との付き合いかと思われる。仮にベストパートナーに出会えたとしても,その共同生活がすべて理想的,あるいは自分の思い通りなわけではない。特にセックス生活においては,自分のイメージしていたものとかけ離れているシーンがたびたび訪れると思われる。そこはもう,天秤にかけて自分の否定的な気持ちを抑えるしかないというのが大部分の生き方なのではないか。

 まして,好意を感じない相手に対しては,常に「ヤバいかも」という気持ちを持たざるをえない。特に中年以上の年配者については,自分と一切関わり合いがない相手であっても,身の危険を感じる以外の何物でもない。逆に中年以上の男性は,若い女性に興味があるので,不用意に近づいてくることもある。常に「ヤバミ」と思いながら生きて行かなければ自分の身を守ることができない。

 一方,男性が感じる感覚は「ムラミ」と表現してみたい。異性に対しての第一の感情が「ムラムラ」だからである。相手がアイドルであろうが,身近な人であろうが,そしてパートナーであろうが,異性に対して最後に持つ感情は性的なムラムラという感情である。この感覚は,男性側の年齢を問わない。一方で,対象となる異性の年齢層や格好は制限される。若い未婚女性は,どの年齢層の男性にとっても「ムラミ」の一番のターゲットである。中年以上の女性に対しては,この感覚はほとんど感じることはない。セックスの対象と考えないからである。一部の男性にとっては,女児までが「ムラミ」のターゲットになることがあり,問題である。しかも,他の生物のオスの場合,「ムラミ」を覚えるのは年に一時期だけであるのに対し,ヒトのオスは1年中が「ムラミ」を起こせるというのが問題である。

 立場の違いや地位の違い,経済的な違い,年齢の違い,仕事の違いなど,一切関係ない。男性による性犯罪は,誰でも起こすことができる。警察官,裁判官,教員など,世の中の秩序を守るべき人,医者や消防士,自衛官など人の命を守るべき人,そして人の気持ちの拠り所となるべき宗教に関わる人・・・。ニュースで事件が起きるたびに,またか,と思ったり,信じられない,と思ったりしてきたが,それが男の本質である。理性や教養,教育によっても,その「ムラミ」を抑えることはできない。

 ベストパートナーとなったとしても,ヒトのオスは1年中が「ムラミ」である。パートナーがセックスに応えられない期間が長すぎる。毎月の半分,そして妊娠したら1年は応えられない。その間の「ムラミ」は,パートナー以外に向かう危険性を否定できない。これが女性にとっての最大の「ヤバミ」である。

 男女は同権である。しかし,このムラミとヤバミの違いを克服できなければ,同じ土俵に立つことはできない。女性は女性らしさを前面に出してはすでに負けである。男性の「ムラミ」アンテナに引っかかったらそれで終わりなのである。隙きを作らないことに細心の注意が必要である。外見もそうだし,確固たる態度を示すことが必要である。男性も仕事のパートナーとして真剣に向き合う必要がある。

 逆に男性は,女性の「ヤバミ」アンテナが常に張り巡らされており,態度や言葉遣いのすべてがハラスメントとして捉えられる可能性がある。その無神経が無意識のうちに差別を生んでいるのである。女性に対して無神経であること,たとえばだらしない服装や無精ひげ,体臭などを無神経に発することで,信頼を失っているのである。

 お互いに相手の「○○み」アンテナを意識しなければ,一緒に仕事などできない。