jeyseni's diary

「ジェイセニ」と呼んでください。批判ではなく提案をするのが生き甲斐です。

コロナ担当医は命がけ--同じ医者でも大違い

2023年,新型コロナウイルスが世界流行して丸3年経ち4年目に入った。日本では第8波の拡大が続き,1/6は死者数が456人と最大になった。徹底的な抑え込み策で効果を上げていた中国では,急拡大して1日に100万人の感染者を出したようである。

 日本でも経済優先で,移動制限なし,屋外マスク着用義務なし,海外からの入国制限なしと,解禁状態になっている。感染症指定を二類から五類に変更する案がようやく議論が始まり,今春にも変更予定になっている。ワクチン接種に対する関心が低下している。ワクチン接種しても感染することから効果がないという噂が流れており,接種してもしなくても同じと言っている人も増えている。

 年末のカウントダウンや初詣の中継を見ていると,従来と変わらぬ人出と混雑だった。帰省ラッシュも例年どおり。新年の通勤ラッシュも従来と同程度。唯一,マスク非着用者がほとんどなくなったこと,電車の窓開けを止める人がなくなったことが,救いなのだが,相変わらず咳き込み症状のある人が公共交通機関で平気で咳をしているのが,日本人のダメなところである。

 2022年12月の第8波拡大で,医療機関の状況の報道も増えてきた。症状が出て受診した人の5~6割が陽性と判定されている。インフルエンザとのダブル感染の患者も見つかっている。検査を行う医者や看護士も従来どおりの完全防護服状態。看護士の中にも感染者が出ており,医療体制が急速に悪化している。国民としては,できる人は再度テレワーク体制に戻って,人的移動,人的接触を減らす努力をすべきではないだろうか。

 それにしても,同じ医療関係者でも,感染症専門医は常に危険に直面しているのに対し,多くの町医者は自分の身体に危険が及ぶことはほとんどない。外科,内科,皮膚科,産婦人科・・・・。いずれも医者と「患者」は上下関係にあるが,感染症の場合は医療関係者が患者になってしまう危険性が極めて高い。しかも,毎日何十人という罹患者と接しており,一般人よりも感染リスクが何十倍も高いことになる。

   たまたま、「チーム・バチスタの栄光」というテレビドラマを視ていた。心臓外科手術という最先端の医療の中で医者が患者を殺害するというショッキングなテーマである。手術にどれほどの知識と経験と判断力が求められるかは想像できないほどだが、生死に関わるのは患者だけであり、医者も看護士も死には関わらない。他の科の医者も同じである。

   しかし、感染症担当医療者は常に自分の身の危険と隣合わせである。警察官や消防隊員、自衛官などと同じである。もちろん、レスキュー隊員や山岳監視員、そして近いところでは電車の駅員も、一歩間違えば自分の命に関わる。

   第8波で医療逼迫が始まり、連日のニュースで医療関係者の悲鳴が聞こえているのに、

一般国民の反応がにぶくのなっているのが情けない。この3連休の動向を見て、週明けから停滞場合によってはテレワークの再開を考えている。