jeyseni's diary

「ジェイセニ」と呼んでください。批判ではなく提案をするのが生き甲斐です。

今から医療崩壊をさせない方法を提案

新型コロナウイルスへの3回目の緊急事態宣言。人流も抑えられず,感染者数も不満も拡大を続けている。しかも,拡大の速度が急速である。

 一方で徐々にしか増えていないのが病床数である。重症者数の数が微増なのに比べて,死亡者数が急増しているのは,重症病床に入れずに死亡されている方が増えているからとしか考えられない。「1日の陽性確認者数だけでなく,他の数字も考慮する」と西村経済再生担当大臣が初めて語ったが,その中に病床数と死亡者数の話が入っていないのが情けない。2回目の緊急事態宣言の際に筆者がコメントしているが,その後どの機関もメディアも分析をせず,「前の週からの増加減少」だけを取りざたしている。したがって病床逼迫から医療崩壊へと向かう動きが読めないのではないか 処置判断待ちの人数と,待機中の死者数の数字を出すべき段階 - jeyseni's diary (hatenablog.com) 2021/1/29。

 さて,病床逼迫,医療崩壊が目前に迫っているのに,やれ禁酒法の再来だ,消灯要請が横暴だなど,相変わらず批評家は批判しかしない。じゃぁ,あんたなら今から何ができるのか,言えばいいではないか。どうせ採用されないんだから,いいたい放題でも構わない。とにかく具体的な代案や新しい提案をしない批判,批評は卑怯というものである すべてのコメンテーターは,ただ“批判する人” - jeyseni's diary (hatenablog.com) 2021/4/22。

 大阪府の吉村府知事が,滋賀県に病床,看護師の派遣を要請したのが4/16 大阪府が滋賀県に「患者の受け入れ」「看護師派遣」を要請 | 毎日新聞 (mainichi.jp)。筆者は,今はこの手しか方法がないと思っている。2回目の緊急事態宣言で,中国で行われたような即座に病床を追加する方法を提案した 公立病院に「新型コロナウイルス専用病棟」を10日で作る - jeyseni's diary (hatenablog.com) 2021/1/15。いずれか,とにかく病床数を増やして,入院,隔離する態勢をつくることが先決である。

 病床が増えても,医師や看護師が足りない,という問題があるが,とにかく医療関係者の近くに患者を置くことが大事なのである。容態は,パルスオキシメーターなどの情報を自動的に取得する方法で集中管理し,容態の悪くなった人に即座に治療を施す態勢をつくることである。でないと,自宅やホテルで容態が悪くなっては,助かる命も助からないからである。

 まずこの「他県への転送」で時間を稼いでいる間に,本来の病床づくりをするのが一つ。もう一つは,その迂回中に,新たに感染症専用病棟への切り替えを行うことである。他の疾病で入院されている方には申し訳ないが,別の病院に移っていただいて,治療を継続していただきたい。逆に早めに移動しないと,移動する手段もままならなくなるかもしれない。ここでは密になるかもしれないが,同じ病棟で新型コロナウイルスの患者さんと一緒にいるよりもいいのではないだろうか。

 また,病床を専用病棟にすることにより,医療スタッフの回転効率を上げることもできる。ただし,増員もしないとスタッフが疲弊してしまう。いったん他県に移した患者を戻す際に,他県の患者とともに医療スタッフも集め,集中態勢をとることも考えられる。こちらも総力戦である。

 それにしても,ワクチンが間に合わない。高齢者の接種が少し進む中で,医療従事者への接種がなかなか進まない。やはりまず,医療関係者の接種が優先だと思う。正直,砂糖に群がるアリのように接種予約をする分を,まず医療関係者にきちんと2回,接種した方がいいのではないか。でないと,1回目接種をした人は,かならず3週間後には2回目接種を強行に要求して,さらに供給が混乱することが目に見えるようだからだ。

 休校になっている学校を病床に変えることや,ホテルを病床に変えることも,視野に置いた方がいいと考える 「新しい生活様式」ではなく「新しい産業構造」の発想転換が必要 - jeyseni's diary (hatenablog.com) 2020/5/5。もう1年も前に提案したことが,まったく進まなかったことが残念だが,今からでも遅くない案である。