jeyseni's diary

「ジェイセニ」と呼んでください。批判ではなく提案をするのが生き甲斐です。

ホームベーカリーに挑戦開始--小麦粉値上げに対抗し米粉パンづくりを目指す

あるカード会社のポイントが結構貯まっていた。これまではドライヤーやゲーム機などの家電製品でポイント還元していたのだが,今回は食品を選んでみようということで,正月には間に合わなかったが2023年1月にカニが届き,おいしくいただいた。ほかにも順次,普段食べないような食品でポイント還元していこうと考えていたのだが,ふと,以前気になっていたホームベーカリーを検討した。

 残りポイントとほぼ同じ機種に目を付けたのだが,それ以前にAmazonで検索して売値を確認していて,5000円もの価格差があったので,おもわずAmazonで注文してしまった。

 以前,家電量販店でホームベーカリーを見たときの印象でコンパクトなイメージを描いていたのだが,届いた機種は炊飯器と同じぐらいのフットプリントで高さが2倍近くあるという結構大きなものだった。もともと台所の片隅に置けるだろうという判断だったのだが,背が高いうえに蓋を垂直に開く必要があり,とりあえず筆者の部屋に置くことにした。壁との必要距離が5cmと比較的狭く,加熱がそれほど高くなさそうだっからである。実際,全工程が約4時間のうち最初の3時間は材料をこねたあとに発酵させ,最後の1時間でヒーターでじんわりと加熱してパンを焼くため,普通の部屋に置いてもそれほど違和感がなかった。焼いているときの香りもそれほど強くなかった。

 導入したのが1月末という寒い時期で,取扱説明書にも寒い時期は膨らみにくいことが書かれていた。1個目は,標準の材料でマニュアルどおりにセットして臨んだが,できあがったパンは食パンというよりも小型のフランスパンのような楕円形の断面となった。パン焼きケースから取り出したときも,なんだかずっしりとしていたし,ナイフで切るときも,中身がしっかり詰まった印象だった。

 試食してみると,味は悪くなかった。取り出したときの印象どおり,中身がしっかりと詰まったパンで,噛みごたえがあったが,決して硬いというところまでは行かなかった。トーストにすると非常においしいと感じた。家族にも恐る恐る試食をしてもらったところ,「すごくおいしい」「これぐらいしっかりしたパンは好き」と意外に好評だった。

 イメージするできあがりは,お店で売っている四角い断面の食パンなので,ここから原因究明に入った。実は,1個目のパンに使ったのが以前購入していた強力粉とドライイーストだった。新型コロナウイルスが蔓延してテレワークをしている際にテレビ番組で見た「冷蔵庫で発酵できるパンの作り方」を挑戦してみようと思ったのがきっかけである。このときはタッパーウェアの中で材料を練り,冷蔵庫で1晩寝かせるだけ,オーブンで焼くときもオリーブオイルを掛けるだけ,という手軽なものだったが,粉の扱いや焼き上げの際にアルミ箔に移すなどの作業が予想よりも面倒だったことと,できあがりが今ひとつ膨らまなかったことで,1回だけの挑戦で終わってしまった。その後,強力粉もドライイーストも冷蔵庫に入れたままになっていた。封はしっかりしていたが,いわゆる「粉が風邪を引いた」状態になっている可能性があると分析した。

 2個目は,温度に気をつけた。マニュアルを読み直すと冬場は水の温度を20℃に,夏場は逆に5℃にすると書いてあったのを見逃していたのである。ほかの条件を同じにして焼き上げたところ,1個目よりも上半分がフワッとできあがった。それでも市販の食パンに比べるとしっかりした印象が残った。家族からは引き続き,おいしいという声をもらっていた。

 3個目は,新しく買った強力粉とドライイースト,そしてマニュアルを再度見直して気づいた無塩バターを使用した。材料としては文句ない構成だと思う。若干気になるのは,砂糖が三温糖であること。以前もケーキを焼いたときに膨らみが足りなかった印象がある。ただ,黒砂糖もOKと書かれていたのでOKだと思っているのだが,これを上白糖やグラニュー糖を使うという選択肢はまだ残されている。結果は,2個目とほぼ同じできあがりだったのだが,上半分の外側の一部により膨らもうとした割れ目の跡が見えた。これで全体がもっと膨らむ可能性を感じた。

 昨日焼いた4個目は,ちょっと無茶をした。古い強力粉の残りを使い切り,新しい粉を足した。ドライイースト,砂糖,塩,無塩バターは変えず,水温も高めたものを使用した。その代わり,発酵時間を手動で延ばすことを試したのである。

 ホームベーカリーが手軽なのは,材料をセットしてスイッチを入れれば,あとは炊飯器と同様,時間どおりにできあがるからである。待ち時間なしでスタートすると最短で4時間後にできあがる。朝,焼き立てを食べたい場合,タイマーでたとえば8時間後とセットすればその時間にはできあがる。ただ,最初に材料を混ぜたり,途中でこね直すときに回転羽根で材料をかき回すため,けっこう大きめのモーター音がする。夜中にこの音がしたら,人間もペットも目を覚ましてしまうのではないかと思ったりする。今回は,自分の部屋で始めたので,音はガマンできるし,途中経過を見ながら進めるので手元にあってよかったと思っている。

 発酵時間の延長は,マニュアルには書いてない。一時停止ボタンを押して,様子を見ながら再開することを試してみた。通常は約3時間の発酵後,約1時間で焼き上げるので,発酵後に一時停止して30分余分に発酵させた後に再開して焼き上げを試みた。

 結果は,パン全体で膨らみの線が見え,より膨らんでいるのが確認できた。焼き上げてみると,パンの下半分も柔らかくなっており,全体がいい感じにできあがっていた。

 それでも断面は四角くはなく,楕円形である点はあまり変わらなかった。再度マニュアルを見てみると,1斤の場合の高さは8~11cmとあった。1個目から実は8cmはあり,4個目では11cmを少し超えるぐらいの膨らみがあったので,決して膨らみが足りないわけではないことがわかった。考えてみると,以前店舗で見たホームベーカリーは,パン焼きケースの断面が正方形だったのに対し,購入したモデルでは長方形になっていた。食パンだけでなく,20種近いいろいろなメニューを作ることができるように設計変更されたように思える。

 次は5個目である。今度は1.5斤で挑戦してみようかと考えている。そして,これもたまたま購入してあった米粉も使って試してみようと思っている。

 ただ,新型コロナウイルスの第8波が予想よりも鎮静化に向かっているように見え,2月前半からテレワークを続けられなくなりそうなのが残念である。相変わらず,1日の死亡者数が300人以上が続き,医療機関の逼迫状況は変わっていないのだが,陽性確認者数が現象傾向になり,「隠れ感染と免疫力低下による重症化」という厄介なフェーズに入っているのを感じるのだが,世の中が感染に対して鈍感になりつつあるのが気になる。3年前の感染拡大時と同様,「感染して重症化したら死亡率は高い」という良くない状況に戻りつつあると思うのは,ビビリの筆者だけだろうか。まだ特効薬が開発されていない段階で,G7サミットのタイミングで二類から五類に“政治的判断で”変更するというのが気に入らない。東京オリンピック2020のために政治判断で強行開催したことで第5波の急激な感染拡大を招いた経験がまったく生かされていないのを感じる。