jeyseni's diary

「ジェイセニ」と呼んでください。批判ではなく提案をするのが生き甲斐です。

ドローンで屋根に融雪剤を撒くアイディア--屋根への融雪パイプ設置の方が合理的か

大雪とドローン(追記あり) - jeyseni's diary 2020/12/18 の中で,雪の積もった屋根にドローンでお湯をかけるアイディアを提案した。今年も屋根の雪下ろしで怪我をしたり亡くなったりする方が多いからである。

 安全に雪下ろしをするために,シートで雪を滑らせるというアイディアも使われ始めた。これも屋根に人が上がらなければならず,安全ロープの使用などが前提になっている。

 一方この冬は,ドローンで融雪剤を撒いて屋根の雪下ろしをするという実験が行われた。ABAニュース ドローンを活用した屋根雪への融雪剤散布実験/弘前市。筆者は,雪が落下するところの映像を見ただけだったが,この記事で詳細が紹介されている。「塩化ナトリウムに特殊コーティングをした、金属がさびにくい素材」の融雪剤を「10キロほどの融雪剤を2回に分けて散布」し,10分後には屋根から雪が滑り落ちた。

 なるほど,これは成功例だなと思った。いいアイディアだと思う。ただ,1軒の屋根に撒く融雪剤としてはちょっと量が多くないか,というのが懸念の1つである。環境への配慮が適切かどうかの確認が必要である。また,金属に影響しにくい素材というものの,残留した場合の影響がないとは言えない。雪の季節が終わったときに流し落とすなどのメンテナンスと,補償も必要かもしれない。

 融雪剤は,雪国では大量に普通に使われている。主に道路に撒く塩系の材料である。これによる金属のサビは問題になる。特にクルマへの影響はそれなりの大きい。実際,積雪をなくすなら,屋根だけでなく,積もったあらゆる雪に対して融雪剤を撒けば,除雪作業を軽減できると考えられる。ただ,融雪剤がその後,流れて海洋汚染につながらないとも限らない。

 ここまで考えると,雪国の建物には,屋根に最初から融雪パイプを設置して水を適宜流して融雪するのが合理的なのではないかと思うのだがいかがだろうか。