jeyseni's diary

「ジェイセニ」と呼んでください。批判ではなく提案をするのが生き甲斐です。

もう1個,ワクワクするソフトが欲しい--地表のリアルタイム監視ソフトが欲しいかな

筆者の人生を変えて来たものの1つが,パソコンのソフトである。日本語専用ワープロからパソコンに乗り換えて,最初に使ったのは日本語ワープロソフトだったが,これは機械が変わっただけなので,それほど違和感がなかった。正直言えば,専用ワープロの方が執筆には集中できた。プリンター内蔵ですぐにプリントアウトできたし,独特の親指シフトキーボードも,パソコンよりも素早く入力ができた。これをパソコンで再現するのは,結構大変だった。

 しかし,それよりも「パソコンすごい」と思ったソフトが3つある。

 まず「表計算ソフト」である。初めてパソコンを買ったのはアメリカ留学をしたときで,なんとIBM製だった。大学のレポート作成が目的だったのでタイプライター代わりだった。のちに,このIBMパソコン上で動く日本語ワープロソフトも購入するのだが,個人で作られたもので,ほとんど使い物にならなかった。メールソフトも日本語対応していないので,コピペしても文字化けするだけだった。

 このIBMパソコンにオマケで付いてきたのが,「Lotus 1-2-3」という表計算ソフトだった。バージョンは1.0。今の表計算ソフトと違って,罫線がない。ただ,画面上に数字などを入力できるセルがマス目構造になっているだけだった。

 しかし,セルに数字を入れ,その横のセルに計算式を入れると,これが見事に計算してくれた。数字を入れ替えると計算結果も自動的に反映される。これは画期的なソフトだと思った。のちに,Excelが台頭してしまうのだが,筆者の表計算経験はWindows登場の7年も前のことになる。

 2番目は,リモートアクセスソフトである。これは,AppleMacintoshを仕事で使ったときに出会った。ネットワークの先にあるパソコンの画面を取得し,手元で操作することができる。当時はサーバーの管理に使うことが中心だったが,現在ならテレワークでオフィスのパソコンを操作できる技術である。Macには標準でこのリモートアクセス機能が搭載されていた。これもすごいことだった。

 3番目は,音声認識ソフトである。パソコンにつないだマイクで操作のコマンドを声で指示すると,パソコンがキーボードなしに動作する。また,読み上げた言葉をテキスト入力することもできる。キーボードなしに操作できるという画期的なソフトである。Windows 95時代,日本IBMNECなど各社が競うように音声認識ソフトを開発していた。個人では高いものは買えないが数万円程度のソフトを複数買っては試していた。特に,筆者の最初のWindows 95パソコンは東芝Libretto 50で,マイク端子がなかった。そこで,PCカードでマイク入力を追加して実験した。音声指示でマウスカーソルが移動したり,数字を入力したり,文字入力を実現できたときは,実にうれしかった。その後は全く使っていなかったが,いまやスマホの文字認識が恐ろしいほど高性能になっているのでビックリする。

 表計算ソフトは,計算をするのには便利だが,データを管理するのは苦手である。行単位でデータを整理しても,ちょっとした操作ミスで列がずれたり消えたりすると,すべてのデータがずれてしまう。これでは「正規性」がない。そこで出会ったカード型データベース「ファイルメーカーPro」は,データのズレが起こらず,正規性が保てるので,データ管理には最適だった。しかも,テキスト処理もそれなりにできた。現在では,MBSというプラグインを加えて,テキストの正規処理,メール受信,QRコード作成などの機能を追加し,筆者の中心的なソフトになっている。

 一方,データ収集のためのWebブラウザーと検索エンジンは欠かせないものになっている。正直言って,Webブラウザーはあまり好きではない。かつてのパソコン会議室のように,テーマごとの会議室で情報交換していた方が,的確な情報収集ができた。Webブラウザーでの情報収集は,それこそ砂漠に落ちた金の粒を探すような感じで,あまりにも不要な情報が多すぎるからである。また,詐欺まがいのサイト,詐欺サイト,海外の日本語偽装サイトに至っても,テクニックがますます巧妙になっており,気が抜けない。

 仕事で使えるもう1個のワクワクするソフトが欲しいと思っているのだが,これがなかなか見つからない。携帯電話からスマホにかけては,歩行ナビ,クルマナビという不可欠なアプリと出会っているが,パソコン用だとなかなか見つからないのである。

 音楽,映画,イラスト,写真,ニュースなどのエンタメ受信系や創作系も,なかなかはまらない。なにしろ,パソコンは自分の処理能力の半分を託すために使っているので,動画制作やイラスト作成,写真処理など,長時間の集中とオリジナリティな発想が求められる世界には,筆者は向いていない。AIによる画像処理に感心してしまっているぐらいなので,その世界に進むことはない。ゲームなど,時間の無駄だと思っているので,それを発想する頭さえない。

 もちろん,この「はてなブログ」は筆者の唯一の情報発信サイトとして非常にありがたい存在であることは,言うまでもない。

 現時点でさまざまな宇宙プロジェクトや宇宙ビジネス,ドローンビジネスなどを否定している筆者だが,Youtubeなどで提供されている「ライブカメラ」を見るのは好きである。台風が近づいてくるとか,高速道路が渋滞するとか,雪で列車が止まるとか,もっと卑近なところでは自宅付近で雨が降っていないか,などをライブカメラで見たりする。子どもが海外留学しているときは,その国のライブカメラを見ながら「写らないかな」なんて思ったりしていた。

 空からの映像として,人工衛星やドローンなどによる地球監視には興味がないわけではない。リアルタイムのISS画像は感動的でもある ISS(国際宇宙ステーション)のライブカメラに癒やしを求めた件--「地球の7割は海」を改めて認識 - jeyseni's diary (hatenablog.com) 2022/5/28。災害や事故の状況把握をもっとリアルタイムでできないものかと思ったりもしている。知床半島の観光船沈没では,Google Earthの能力向上を期待した Google Earthにリアルタイム更新の期待 - jeyseni's diary (hatenablog.com) 2022/5/1。もっと言えば,厄介な飛翔物の捕捉もしたい。北朝鮮からのミサイルや,ウクライナ・ロシアを巡る偽装作戦の証明などにも役立てたい。

 おそらく,現在の軍事監視衛星のレベルだと,この程度の情報収集は可能になっていると思う。それは国の最高機密に関わることかもしれないが,とんでもない行動は一瞬で起こり,そして一瞬で破滅につながることを考えれば,のんびりしたJアラートではない情報発信手段を提供すべきではないかと思ったりする。

 もちろん,不穏な動きを24時間365日,人間の目で監視することは不可能なので,そこにAIを活かすことは必須だろう 監視カメラにこそAIで不審者検出機能を - jeyseni's diary (hatenablog.com) 2023/5/7。そういう意味では,自家用車や個人のカメラを持つ感覚で,自分用監視衛星を所有したい,と思ったりもする。一度打ち上げてしまえば,ドローンみたいに落ちてくることも当面ないので,安全かなとも思うのである。