2023/6/19,ブリンケン米国務長官と中国の習近平氏の会談が実現した。これは,画期的なことだと筆者は考える。
中国トップの習近平は,めったなことでは他国のトップに会わない。筆者は,習近平がブリンケン氏を真の交渉相手として認めたのではないかと考えるのである。つまり,習近平は,次のアメリカのリーダーがブリンケン氏だと判断したということではないかと考えるのである。
現在のバイデン大統領が80歳,習近平が70歳,そしてブリンケン氏が61歳である。交渉相手として,より柔軟な考えを持つと考えられる若いブリンケン氏を選んだのではないだろうか。そしてそれは,次のアメリカ大統領への期待を示したものとも思えるのである。
ロシアのプーチン大統領が,ウクライナ侵攻という子供じみた行動を起こしてしまい,習近平としては説得の余地がなくなってしまっている。ここは,アメリカと手を組んで,地球環境も含めて世界全体のリーダーになる一大チャンスだと判断したのだと考えるのである。
今回の会談により,プーチン大統領は退路を絶たれたと感じたのではないだろうか。そして,習近平の次の行動として,プーチンに戦争を止めることを申し出,プーチンは恩赦をもって一線から無事に退く,という道を選べると判断しているのではないだろうか。
ロシアの次の政権は,まったく予想がつかないが,少なくとも,ロシアも世界のリーダーとして全力を尽くすという意志表明できる人物が擁立されるのではないかと考えるのである。
これの流れで,北朝鮮の子どもじみた行動に対しても,中国は力を発揮し,金正恩に対して命の保証をする代わりに北朝鮮国民への支援をすることで,世界平和に最も尽くした人物になろうとしているのではないかと考えるのである。
この流れに,もはや日本は蚊帳の外である。まあ,中国,ロシア,北朝鮮からのミサイル攻撃の危機から逃れ,アメリカの援護がない事実も明らかになる前に世界平和が訪れ,それがまるで日本の努力の結果だったみたいに喜んでバンザイして終わる,そんな些末な国民性なのかなと思ったりするが,とにかくこれで日本にミサイルが落とされる危険を回避できるかなと思うのである。
トランプ前大統領が,余計な発言と行動をしないことを望むばかりである。