新型コロナウイルス蔓延の最初の年。マスクは買い占められて市場になくなり,移動制限もない時期に,通勤電車の中でどうやれば感染罹患を防げるか,さまざまな実験をした1つが,ネックストラップファンだった(ネックファンを購入--エアシールドの実験 - jeyseni's diary (hatenablog.com) 2020/10/8)。本当に首に掛けるタイプから,ベルトに挟むタイプ,そして薄型でカバンに入れやすいものと,合計3台を購入した。
その後,徹底的にテレワークに取り組んだため,出番は数回で終わった。2023年現在,5月に感染症分類が五類相当になり,それまで毎日放送されていた感染者数,死亡者数の情報がまったくなくなった。週1で報告される1医療機関あたりの患者数の数字は緩やかに上昇を続けており,第9波が始まったとする学者の報告もあるのだが,基本的に一般人は無関心であり,マスク着用についても単なる惰性になりつつある。
電車の中で咳をする人が増えた。多くはマスクを着用しているが,マイクロ飛沫防止効果の薄いウレタンマスクや布マスクが多い。「着けているんだから,文句ないだろう」と言わんばかりである。筆者は早々に別の車両に乗り移ることをやむを得ず行っている。
実は,デイパックのポケットにはこの小型ファンを入れて持ち歩いていた。使うことはほとんどなかったし,充電がゼロになっていたこともあった。
オフィスの机上には扇風機型の小型ファンが置いてある。夏場になって,出勤時に自分が涼むという目的もあるのだが,なぜか斜め向かいの咳の社員が,常に咳き込むのが気になって,少しでも空気を動かしたいという考えで常時稼働させている。
筆者は暑がりで汗かきである。特に,座っているときの背中やお尻が熱を持ち,汗をかく。
最も気になっているのが,クルマに乗って少し長い時間ドライブするときである。これに対して,シートの背中からお尻にかけて敷くファン付きのカバーを購入した。クルマを乗り継いだ際も使い続けていたが,初期の製品だったからか,空気が通る空間を支えるプラスチックの支柱が折れるなどして使えなくなった。もっとも,このファン付きカバーが厚さ2cmぐらいあり,座った高さが高くなるとともに,腰の収まり具合がよくなかった。運転中にお尻の位置が前に滑ってくるという不具合もあった。さらに言えば,ファンを回す電源をシガーライターから取る方式のため,足元に電源ケーブルが這う形となって,使い勝手も今一つだった(最近のモデルは解消されているかもしれないが,結構な値段もするので再購入はしていない)。最近は,ヘッドレストのところにファンを取り付け,背中に直接風を送る製品が出ている。この方が違和感はないかと思われる。
同じように,オフィスチェア用にUSB電源につないだファン付き座布団も購入した。夏場は快適である。しかし,こちらもUSBのケーブルが椅子の周りを這うため,椅子で踏んだり,立ち座り時にケーブルをひっかけたりと,注意が必要だった。
強制的に風を送り込まなくても,メッシュ素材を使って熱気を逃がす方法を以前レポートした(夏とメッシュ--汗との戦いにまだ終止符は打たれない - jeyseni's diary (hatenablog.com) 2022/7/18)。30cm角の人工芝を使った座布団は,その後も活躍している。
そこで,最近使わなくなった小型ファンと人工芝座布団を組み合わせる方法を試してみた。厚さ2cmの長財布くらいの大きさの小型ファンを,人工芝座布団の下に潜り込ませて電源を入れる。ちょうど,股下あたりに挟む形になる。
風量は限られているが,熱気を逃がすだけなら問題ない。何より,バッテリーが内蔵されているので,ケーブルなしで使え,しかも6時間は連続して使えるところもいい。
まあ,ちょうど股下のところで座布団が少しもっこり盛り上がる形なのだが,机の下で隠れるので,問題はないと思われる。