jeyseni's diary

「ジェイセニ」と呼んでください。批判ではなく提案をするのが生き甲斐です。

ついに暗証番号なしマイナンバーカード発行へ--ポイント,確定申告,年金がなければこれでOK

筆者は、マイナンバーカードの発行が進まない段階で、「IC チップなし、顔写真なしのマイナンバーカードminiを発行して配布し、新型コロナウイルスの受付に活用すべき」と書いた  (自治体は,ICチップ,写真なしの「マイナンバーカードmini(仮称)」をただちに配布することを提案--新型コロナをいい機会に全手続きにマイナンバーを活用 - jeyseni's diary   2022/8/5)。これは、新型コロナウイルス禍の情報をすべてマイナンバーで管理し、検査、登録、フォロー、入院、退院、死亡まで一気通貫に管理することで、正確な情報を瞬時にリアルタイムに把握できるからである。マイナンバーでの管理であり、当時まだ5割しか登録のなかったマイナンバーカードではない。しかし、マイナンバーでの管理のために、正式登録ではないが自治体が発行したミニカードを使おうというものだった。

    マイナンバーカードと健康保険証の登録ミスが相次ぎ、あらゆる手続きにカードの読み取りとパスワードの入力が数回必要なこと、しかもそのパスワードが「大文字アルファベットと数字の組み合わせ」というまるで大型計算機時代に逆戻りしたような仕組みでは、普段使い慣れた大文字、小文字、数字、記号のパスワードと違って覚えられないという問題が生じている。この解決法として、パスワードなしのカードを作ろうというのである。もうヤケクソとしか思えない。

    コンビニでの住民票発行が一時期できなくなっており、「富士通システムが停止して点検を行っている」と報道されているが、おそらく今回のトラブルはシステム側のバグ(プログラムミス)ではなく、単にデータ登録をした自治体、健保協会などの責任だと思う。その入力団体名が明らかにならないで、「業者」がやり玉に上がっているのはお門違いだと思うのである。実際、筆者はこれまでに何度も住民票の電子発行をしているが、問題はなかった。最も早い段階で手続きされたため,おそらく念入りに確認して登録されているからだろうと思われる。ポイント還元目当てで駆け込みで登録する人が一時期に集中したことで,確認がおろそかになり,間違いが拡大した人災だが,そもそもポイント目当てに飛びついた国民にも原因の一端があることを認識すべきである。

 マイナカードまたも大迷走…暗証番号「不要OK」で政府自慢のセキュリティー対策はどこへ? (msn.com) 2023/7/4。高齢者がパスワードを忘れてしまうので,というのが対応の趣旨のようなのだが,そもそも高齢者はパスワードが必要なマイナポータルをほとんど利用しない。スマホを使ってアクセスすることもない。確定申告をするわけでもない。どうしても手続きが必要なときは市役所に依頼すればいい。その際,パスワードはない方が簡単である。

 健康保険証代わりに使うとして,写真が入っているから現在の保険証よりも悪用される確率は少なくなる。「とにかく,全員が同じカードを持つ」という意味では,保険証の代わりになりうるし,当面の併用でも問題なくなる。

 なんでもかんでも「ダメだ,ダメだ」というのがマスコミの悪い点である。もう少し頭を使ってはどうだろうか。もちろん,最初からこういうことを想定できなかった政府(および官僚)の責任は大きい。